名古屋に出張に行ってきました。
名古屋といえばきしめん、みそ煮込みうどん、えびふりゃー。
きしめんはこの前食べたし、えびふりゃーはどこでも熊本でも食べようと思えば食べられる。
というわけで、味噌煮込みうどんを求めて、僕は名古屋の街を彷徨ったのであった…。
「ないっ!!」
探し始めて一時間、味噌煮込みうどんが見つからない。ああ、どこにあるんだ麗しの味噌煮込みうどん。名古屋人は味噌煮込みうどんしか食べないんじゃないのかっっ!!(←勝手な思いこみ)
とにかくない。あるのはきしめんだけ。「てめえのひらべったい面はもういいわいっ!!」というぐらいにきしめんとカレーきしめんしかない。さんざん、名古屋の地下迷宮を歩き回り、「ここの壁に秘密のダンジョンの入り口があるのでは…」と壁に耳を当て、数多くのモンスターとも闘って、枕を涙で濡らす夜もあったとか、なかったとか…いや、ない。
ともかく、いくつもの地下迷宮を走り抜け、それはなんと名古屋駅の真下の地下迷宮にあった。東大もっと暗し。否、灯台もと暗しとはこのことっ!!。まさか、自分がその言葉の生きた標本になるとは思いもよらず。くたくたになりつつも店の前のメニューを見ると「味噌煮込みうどん 1100円(たしかこの値段)」
「エ、エ、エクスペンシブ!! 訳:(値段が)高い」
うどんってのはさっ、もっと、こう、慎ましく生きる庶民がランチで気軽に食べる物ではなかったのかい、兄さん?
ランチってのはさ、だいたい一般ピーポーはさ、1000円以内、いやむしろ680円以下に抑えるべきではないかい、ヘイブラザー
「でも、煮込んでるんだからしょうがないか」と、わけの分からない納得をして店に入ったのであった。
入ったお店は「山本屋 本店」。ちょうど、地元の人においしいと聞いていたお店だ。
店に入ると終始、丁寧な対応。うーん、素晴らしい接客。高級フランス料理店なんかにも負けないくらいの接客と言っても嘘ではないかも(本当に高級なフランス料理店なんか行ったこともないけどね)。オーソドックスな味噌煮込みうどんを頼み、しばし待つ。
しばらくすると、陶器の鍋に入った味噌煮込みうどん登場。ふたを取り皿の代わりにして食べるとのこと。
なるほど、普通はふたに蒸気を逃がすための穴があるはずだが、このふたにはない。それに、ふたは全然熱くない。後で、上に載せたのだろう。さっそく一口食べてみる。なかなか濃厚。でも、おいしい。赤出汁みそ汁のようなスープに麺が入っている。全部食べても腹八分ぐらいの分量でもうちょっとあってもいいかなという感じはした。途中でおしぼりを冷たい物に取り替えくれた。この味でこのサービスなら1100円(ぐらいだったと思う)高くもないなと、満足して店を出ました。
というわけで、名古屋に行ったら「山本屋」の味噌煮込みうどんはぜひ食べにいきましょう。