ただ、使ってきた3台の個性的なカメラ達について語りたい。
それだけの為の投稿です。
目次
直近3台のカメラを比較(?)してみる
自分が本格的にカメラ使いはじめて使ってきた3台のカメラについて語っていきたいと思います。
- Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K(映画撮るカメラ)
- LUMIX GH7(なんでも高次元でこなせる万能マシン)
- SIGMA BF(ロマン)
数年前までそこまでカメラにハマってなかったのに、気づけばなかなか個性的なカメラを買いそろえていました。
実際のところカメラを比較できるほど知識もないし、比較するようなカメラでもないので、キャラクターの違う三台を使ってきた感想として読んでください。
Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K

このカメラ「シネマカメラ」というもので映画撮影用のカメラです。
この時点で出自が違いすぎる。
ちょうどコロナ禍の4年前ぐらいにあたらしい趣味としてYoutubeをはじめたのですが、そこで動画が綺麗に撮れるカメラ欲しいなぁと思って買ったのがこのBlackmagic Pocket Cinema Camera 4K(BMPCC4K)でした。
当時の価格としてだいたい15万ぐらいで、この画質でこの価格は破格の安さ。
撮れる映像は今までつかっていたカメラとは段違い、もはや理解不能なぐらいに綺麗。落ちついた色調で映画と同じ秒間24コマで撮ると、ほんと映画のような世界感になるのに感動しました。
ただこのカメラ、画質以外はすべてどこかに置いてきたようなカメラなので、追尾式オートフォーカスも手ブレ補正もないし、基本的に写真も撮れない。
フォーカスも手動、絞りもISOも手動。
フォルスカラーという映像のどこがどれぐらいの露出(明るさ)なのかを見るモードがあるので、これでどうやったら白飛び黒つぶれしないうように出来るのかを学びました。
お仕事で使う方は、これにいろいろと三脚やオプションをゴテゴテに着けるのでしょうが、私は趣味なので普通のミラーレスカメラと同じ感覚で使ってました。
それを可能にしたのがM.ZUIKO 12-100mmというレンズですね。

とんでもなく手ブレ補正強いレンズなので、本体に手ブレ補正が無くても問題なし。このレンズに出会わなかったら4年もこのカメラ使わなかったかもしれない。
背面の液晶がとにかくデカくて撮ってる時点で映画見てる気分になってくるのもすごく好きな所ですね。
今回写真撮るために久々に液晶つけてみたけど撮らなくてもカメラ構えてこの背面液晶手見てるだけで楽しい。この体験は唯一無二。

DaVinci Resolveとの相性も抜群でResolve Color Management設定すれば、何もしなくても綺麗で映画のような映像にできるうえに、RAWなので撮影に多少失敗しててもリカバリしやすいし色をいじっても破綻しづらい。
なにげにマイクもよくて、あとで音量を持ち上げても使える音声がとれてます。なにか特別なマイクを搭載しているわけではない気がするんですが、何か余裕のある設計になってるんですかね。
DaVinci Resolveと共に動画の基礎を学ぶことが出来たのもこのカメラのおかげですね。
動画に特化しているので今回紹介する3機種の中で一番設定も簡単で、あんまり設定メニューに入ってコロコロ何かを変えることはないんじゃないかと思います。
カスタム出来るファンクションキーが三つあるのですが、私はフォルスカラー、LUT、フォーカスピーキングを割り当ててそれだけで済んでますね。

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OM SYSTEM 標準ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 自然風景/旅行/街撮り amzn.to
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LUMIX GH7

不便だけど画質最強のカメラから、何でも出来る万能カメラへ。
BMPCC4Kも気づけば4年使っていたので、そろそろ違うカメラも使ってみたいなという想いと、写真も撮ってみたいなという言うふわっとした理由でLUMIX GH7を購入しました。
正直言うと動画については、私の目ではBMPCC4Kとの違いがあんまわかんないです。BMPCC4Kが綺麗すぎるだけだと思います。
あと私があまりGH7で動画を撮ってないので、まだポテルンシャル引き出せてない感はあります。BMPCC4Kの方がたぶんまだうまく撮れる。その機種に慣れるまで使い倒すの大事ですね…。
GH7は動画に強いカメラなんですけど、なぜ動画撮ってないかというと写真が綺麗でそっちにハマってしまったからなんですね。
最近は毎週のようにフォトウォークで熊本の街を撮影するような感じになってしまいました。
何でGH7で写真を撮るのがそんなに自分に刺さったのか考えたんですが、撮って出しのJPEGが綺麗なのは結構大きいかなと思いました。
いままでどうせRAW現像するからJPEG画質なんてどうでもいいだろうと考えていたんですが、JPEGが良いと「ご褒美」までの距離が近いんですね。
RAWでPCに取り込んでいろいろいじってやっと「お、いい感じになった」だと遠くて、撮ってすぐに液晶でみた写真が綺麗だと撮影中から「いい感じにとれたぞー」みたいになった方が撮影自体が楽しくなるんですね。これがないと下手すると撮影が苦行になってしまう。
GH7はスタンダードプロファイルがめちゃくちゃいい感じなんですよね。
今風で言うと「濃い」色が出てると思います。自分もあんま分かってないので合ってるか怪しいですがデンシティー(密度)とか言うのが高いように思います。
映画のような深い色合いで、でも非現実的な色に転ばせてない、かといって平凡かというとそうでもなくて、ほどよくドラマチックな仕上がりです。コントラストがうまいのかな。
統計でも取って誰もがいい色だと言いそうな色合いにしたのか?と思うぐらい誰にも好かれそうな良い色味だと思います。
GH7の特徴としてリアルタイムLUTというプロの方が作った色味や自分がアプリで作った色味を写真に適用する機能が「ウリ」の一つだったりするのですが、一周回って最近はスタンダードでしか撮ってません。
あとライカモノクロームですね。これもいい。

露出の決め方もお利口さんだなと思います。
GH7で写真撮るときにあまり露出補正をいじったことがないんですよね。
唯一、夜にメインの被写体だけがライトアップされてて、それがしかも遠くに小さく写ってるという時だけはうまく行かなくて露出補正をいじって撮影しました。それ以外はいじったことない。
あと本体の手ブレ補正がめちゃくちゃ効くのでレンズの選択肢が増えたのが嬉しかったですね。
フォクトレンダー NOKTON 25mm F0.95も手に入れてめっちゃ遊びました。このレンズも面白いのでマイクロフォーサーズのカメラ持ってる人にはお勧めしたい。https://note.com/embed/notes/nf2943a7af754
今回の3機種の中で最も多機能で設定は難しい。
ただダイヤルにカスタム設定を割り当てて瞬時に切り替えられるので、動画もカラー写真もモノクロ写真もアモルフィックレンズも使っちゃうみたいなのもメニューに入らず切り替えられるのは便利ですね。
パナソニック(Panasonic) ミラーレス一眼カメラ ルミックス GH7 ボディ ブラック DC-GH7 amzn.to
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SIGMA BF

道具としての完成度の高さの頂点にあるGH7。そのポテンシャルを活かしきれず鍛錬の日々の最中、世に現れたのがSIGMA BF。実にGH7を手に入れてわずか半年ぐらいでまさか別のカメラを買うとは(しかも高い)。
正直言うと最初に写真撮ってみた時は「普通」って思いました。

BMPCC4Kと同じで手ブレ補正もありません。露出補正もGH7と比べるとなんかちょっと下手で、割と毎回自分でちょくちょく露出補正をいじらないと露出オーバーになりがち。
「まあそんなことはどうでもいいんですよ」
と言いたくなるぐらいモノとしての美しさが突き抜けています。

スマートウォッチではなくアナログな時計を身につけるような、ボールペンではなく美しい万年筆で手帳に書き込むような、「ちょっといいもの」が身の回りにあって「ポッ」と気持ちが上がるような、そういうものです。

かと言ってGH7がすごすぎるだけで、何か致命的にめちゃくちゃ使いづらいとかそういうのではなくて、BMPCC4Kに比べればぜんぜん優しいです。
手ブレ補正がないことも明るいときなら写真では特に気になりません。
動画もシャッタースピード上げて、DaVinci Resolveであとから手ブレ補正したりモーションブラー着ければなんとかなる。
AFはあります。結構へんな所にフォーカス合う感じはしますけど。

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3台のカメラの今とあらためての感想
これだけキャラクターの違うカメラを使うと、それぞれの個性にいろいろ気づけて面白いですね。
GH7を使うまではBMPCC4Kの巨大な液晶の良さに気づけなかったし、BFを使うまではGH7のカメラ機能の完成度の高さに気づけませんでしたし、BMPCC4KやGH7を使ってなかったら、BFのようなコンパクトなフルフレームカメラの良さも気づけなかったかも知れません。
それぞれの良さがあって、面白いですね。
数年前だったらわからなかった感覚ですね。カメラなんて一台で十分でしょと思ってましたから。
今後、この3台をどう使っていくか。
SIGMA BFは今やってるようにお散歩カメラですね。
GH7はしっかり撮りたいとき。旅行とか何かのイベントとか、何か頼まれて撮るとかは信頼性が高いGH7かなと。
BMPCC4Kが若干あぶれてる感ありますが、なんか手放す気にはなれないですね。いつもだったら使用頻度が低すぎるモノはすぐ処分しちゃうんですけどね。
すっかりカメラ好きになってしまったかもしれない
やばいな。
すっかりカメラ好きおじさんになってしまったかもしれない。
あんまり道具に「愛」を持つことないんですけど、このカメラ3台は愛してますね。あんまり悪い所いいたくないもん。こまけえことはどうでもいいんだよ!ってなる。
それぞれに何かを自分に「与えてくれた」という感覚があるんですね。
趣味で使うカメラというのは、そのカメラで撮った思い出がセットであって、その思い出を美しく残すためにそのカメラでいろいろ試して、そのうち満足いくようなものが撮れるようになって、一緒に成長してきたような感覚があるからかもしれません。
手にしているカメラもメーカーもバラバラで三者三様具合が気に入ってます。キャラクターが被らないチョイスで我ながらいい選択したなと思いました。
これは割と確信してますがしばらく他のカメラいらないですね。
だいぶ長くなってしまったのでこのあたりで。
それでは!!