せっかく一眼レフ買って綺麗な景色を写真におさめたのに、後で見るとそんなに綺麗でもないということありませんか?
Apertureのトーンカーブを使って「肉眼で見た時の色」を再現してみます。
記憶色
実際の色と人の記憶に残る色というのは違うらしいです。
写真論(レタッチの本当の意味を理解する)
”記憶色”とは、撮影者がある風景や被写体を撮影した時、 自分の脳に記憶されるその情景の色の事です。 ”期待色”とは、写真や印刷において、「こういう色に出来上がって欲しい」と 期待している色の事です。 …
あ、こちらの記事に書かれている内容ですべて言いたいことかかれてて説明することがなくなった(笑)
結局、目で見たときの感動が写真から伝わってこないというのは、現実世界の色と記憶に残る色に差があるからなんですね。
そもそもデジタルカメラがレンズから入ってきた光を写真データとして残す過程でも「変換」が入っている。
CanonとNikonの決定的な違い…それは写真の「色」にある – NAVER まとめ
ニコンは人間の目で見た自然に近い色合いで、Canonはビビットな色合いなんだそうです
それなら、その時感じた感動を写真に反映させてみよう!というわけです。
そういえば京都行ったときもこんなことがあったな
私の場合、色の対比…つまりコントラストが強いと、「おおっ」と感じて写真に撮ってしまうようです。
この前の大雪の日に行ってきた京都では、真っ白な雪の中に立つ真っ赤な野点傘に目を奪われ、思わず写真を撮りました。これがその写真です。
うーん、なんか写真で見ると思ったより綺麗じゃない。下手すると、なんでこんな写真撮ったのかなと思うほど。
あの時みた傘はもっと赤かったはずということで、手を加えたのがこちら。
ちょっとやり過ぎちゃった感がありますが(笑)、イメージとしてはこんな感じでした。
Apertureで一部だけ色を変えてみる
Macで写真管理というとApertureですが、Apertureって写真全体に一律の加工しか出来ないと思っていたのですが、Photoshopのように一部のみに加工を施すことが出来るんですね。
Aperture
カテゴリ: 写真
価格: ¥7,800
Lightroomでも似たような事が出来ます。こちらはWindows版もありますね。
さっそくやってみた。
この写真で見るとくすんだ色の傘です。その時は鮮やかな赤色で綺麗だと思っていたのですが。この傘の部分だけ赤くしてみます。
Apertureの調整タブから「カーブ」を追加して、歯車アイコンから「カーブをブラシで塗る」を選びます。
そうすると筆マークが出てくるので、押して適用したい範囲を塗ります。
カーブのポップアップの歯車アイコンから、「カラーオーバーレイ」をオンにしておくと塗った場所が分かるようになります。マルチタッチトラックパッドでピンチアウトして拡大して塗るとやりやすいです。
今回、傘の部分だけに効果を適用したいので、傘だけを塗ります。左上の傘の部分が赤く塗りつぶされて表示されています。
今回、赤い成分を増やしたいので「チャンネル」を赤にします。次にどの色に変化を加えたいかを選びます。レーダーのようなアイコンを押して、写真の傘の赤い部分を選びます。すると、グラフにポイントが追加されます。
さきほど追加したポイントを少し上に引き上げます。そうすると、さっきクリックした色と近い色の赤みが増します。
今回は、前の手順で傘の部分のみブラシで塗ったので傘の赤だけが強くなります。ブラシで塗ってないと、傘だけではなく全体的に赤が強調されてしまいます。
こんな感じで傘が鮮やかな色になりました。
トーンカーブはいくつも追加できるので、Photoshopのレイヤーのように複数の効果を重ねて、もっと凝った表現も出来ます(カーブの歯車アイコンから「新しい カーブ 調整を追加」を選びます)。
意図した写真になると気持ちいい
このような感じで、その時の感動を写真に表す事が出来ました。Apertureだけでも、なかなか高度な事ができますね。せっかく撮った写真なので、ちょっと一手間かけて素敵な写真に仕上げてしまうのはどうでしょうか。ただ、やり過ぎには注意したいですね(笑)
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