MacBook Pro Touch Barのキーボードに耐えられなくなって、PFUの「Happy Hacking Keyboard BT」を購入した。
目次
- 1 Happy Hacking Keyboard(HHKB)とは
- 2 なぜ別でキーボードを買うのか
- 3 なぜHHKBなのか
- 4 HHKBついに来た!
- 5 ディップスイッチの変更は電源をオフにして
- 6 入力していて気持ちいい
- 7 矢印キーの上下がまともな大きさなのが嬉しい
- 8 Touch Barで消えたESCキーが戻ってきた
- 9 キー割り当てを変更する
- 10 レティナディスプレイが遠くなった
- 11 トラックパッドやTouch Barが遠くなった
- 12 ブラウジングと文章入力で使い分ければいいじゃない!
- 13 省エネモードはオフにしてます
- 14 キーの視認性は低い
- 15 ファンクションキーがないのは既にTouch Barで慣れた
- 16 ファンクションキーでのカーソル移動になれればHHKB達人か?
- 17 長い文章書いても疲れない!
- 18 めちゃくちゃ高いけど満足度高い
Happy Hacking Keyboard(HHKB)とは
プロのエンジニアやライターに人気のある高級キーボードです。
Happy Hacking Keyboard | 20th Anniversary | PFU
PFUという富士通の関連会社が販売しています。最近ではScanSnapとかで有名ですね。
私も知らなかったのですが、昨年末で20周年ということで結構昔から販売されているキーボードのようです。
だいぶ前に会社の人がHappy Hacking Keyborad LIteというのを使っているのをみたのですが、その時は小さくて使いづらいモバイルキーボードだなぁなんて思ってました😀
なぜ別でキーボードを買うのか
やはりMacbook Pro Touch Barのキーボードに耐えられなかったというのが大きかった!
最近のMacbook Proは薄さを優先した結果、「バタフライ構造」という仕組みのキーボードを搭載したのですが、これがキータッチが浅いというのはまだしも、カーソルキーがとても小さくなってしまっていて非常に使いづらい。私なんかはしょっちゅう間違えて他のキーを押してしまう。
Macbook Proは去年末ぐらいに買って、ブログや趣味のプログラミングなどでハードに使ってきたつもりなんだけど、未だにあのカーソルキーだけは慣れない。
コンパクトながらも誤操作しにくいというのがMacBookのキーボードの良いところだったはずなのに、なんでこんなキーボードにしてしまったのだろうと嘆いていました。
半年我慢してきて使っていましたが、そろそろ耐えられなくなってきたので、いっそ高級キーボードというものを試してみようかと思って見つかったのが、このHappy Hacking Keyboardでした。
なぜHHKBなのか
高級キーボードには有名どころがいくつかありますが、HHKBにしたのはMacユーザーにとって使いやすいから。
HHKBはコンパクトさや効率を優先するためにキーが少なく、タイプによってはカーソルキーすらありません(Fnキーと文字キーを組み合わせてカーソルキーの代わりに使う)。
ただ、これってMacBookのキーボードも似たようなものでWIndowsのキーボードには普通あるHomeやEnd、Scrool Lock、Breakなどのキーはありません。
そして、HHKBにはWindowマークのキーがありません。代わりに「◇」のキーがありディップスイッチによりWindowsキーだったり、MacのCommnadキーとして使えるようになります。
Macで使うのにWindowsキーは嫌だなぁと思っていたのでこれはいいなぁと思いました。
あと、スペースキーの左右には一発で日本語と英語入力を切り替える超便利な「英数」と「かな」のキーもちゃんとあるのが良かった。Macの日本語入力で何が便利ってこの「英数」「かな」ですからね。
私なんかは会社のWindows PCもわざわざ設定変更して変換と無変換にそれぞれ「英数」と「かな」を割り当てて使ってるぐらいで、とても便利です。
HHKBついに来た!
ヨドバシでいろんな機種を試し打ちしたりして、結果「Happy Hacking Keyboard BT」をAmazonで購入。ヨドバシに在庫無かったのよ(全然関係ないけどNintendo Switchも販売してて並んだけど50人手前ぐらいで完売して買えなかった。いつ買えるんだ?)。
サイズは非常にコンパクト。でも重さは結構ずっしりしている。高級感があってよい。
Windows PCを使っている人にはDeleteキーが無い事に面食らうかもしれません。Fnキーを押しながらBSキーを押すとDelleteキーの動きになります。これ、Macもそうなんですよね。最初は違和感有りましたが、Mac使いはじめて割とすぐ慣れました。だいたいキーボードで文字を消したいときというのは、入力中に間違っていたものを消す場合が多かったりするので、これは理にかなってますね。
他にもWindowsではHomeやEndキーもあったりしますが、Fnキーとの組み合わせで使います。これらのキーもMacBookにはありません。
こういう所でMacで鍛えられているからでしょうが、HHKB届いて特に慣れるまでの時間も必要なく即バリバリに文章入力に使えるようになりました。
ディップスイッチの変更は電源をオフにして
しかし、初期設定ではまった、はまった。
キーボードの背面にある「ディップスイッチ」という小さなスイッチ群をいくつかONにすることで、Macモードになると説明書に書いてあるのに一向に変わらない。
さんざん色んなサイトを探して廻ったあげく、結局PFUのサイトにさらっと「ディップスイッチの変更は電源をオフにしてやってください」と書いてあった(よく読むとマニュアルにもちゃんと書いてあった)。
キーボードの背面の電源ボタンを長押しして、再度電源入れ直したらディップスイッチの設定が反映され、すんなり使えるようになった。故障かと思って少し焦りました😅
入力していて気持ちいい
「英数」「かな」が利くようになったので、さっそく文章を書いてみた…というよりこのブログ記事自体HHKBで書いている。
店頭でモニタに繋がっていない状態で適当に叩いていたときと違い、頭で考えた文章がスムースにモニタに出力されるのをみると、凄く気持ちがいい。
キー入力した時の程良い沈み込みはMacBook Proのバタフライキーボードでは味わえない感覚で、入力したときのカチャカチャという音がこれまた小気味良い。
高速にタイプすると、カチャカチャと文字入力するキーの音と、変換確定するときのReturnキーの「コスッ」という低音が交互にテンポ良く響いて快感。
ここ数年ノートPCの沈み込みが浅いキーボードばかり使っていたので、こういうしっかりとした打鍵感は新鮮。
いつまでも文字を入力し続けたくなってしまう。
矢印キーの上下がまともな大きさなのが嬉しい
最初にも書いたようにMacbook Pro Touch Barのキーボードでかなり我慢ならなかったのが、カーソルキーの上下がやたらと小さくなって非常に押しづらかったこと。
ミスタッチ連発で本当にストレスでした。ノートPCはだいたいカーソルキーがおざなりな扱いになる事が多いのですが、文章とかプログラム書く上でカーソルキーが押しづらいのは結構致命的だなと。
HHKBの日本語配列版はその点独立したカーソルキーがついてい非常に操作しやすいです。
Touch Barで消えたESCキーが戻ってきた
実際はTouch Bar上にESCキーは液晶表示されるんですが、しっかり目視確認しながら恐る恐る押すのと違い、自信をもってESCキーが押せますね。Vim使う時の安心感が違います。
キー割り当てを変更する
なるべくMacのキーボードに近い形にHHKBのキー割り当てを変更をしてみた。
HHKBではディップスイッチでキー配置を変更できるが、Karabiner-Elementsというアプリを使えばもっと柔軟にキー配置を設定できる。
JISキーボードを買ったのでまずは「Virtual Keyborad」から「Keyborad Type」を「JIS」にする必要がある。これやらないと「かな入力」した時に長音記号が入れられない。
あとは「Simple Modifications」でどのキーをどれにするか設定していくだけ。
気になっていたのは「かな」キーの位置がやや左寄りな事と左のcommnandとoptionキーの配置が標準Macキーボードと逆な事。
Karbiner-Elementsで「Kana」の刻印キーも「かな」キーに割り当てすることでまったく違和感ないレベルにする事が出来ました。
左の「◇」刻印キーをoptionキーにして、右隣のOptionキーをCommandキーにしました。
ただこれには少し難点があって、よく使うcommand + tabでウィンドウ切り替えはあまり違和感ありませんが、逆順にウィンドウ切り替えする時のcommand + tab + shiftが押しづらくなったというのはあります。
押しづらくなったとはいえ配置自体はこちらの方が元のMacキーボードに近いので、このまま使おうかと思います。やはり配置逆は混乱するかなと。
ピンセット使ってキーも外して入れ替えちゃいました。
…というわけでcommand と Optionを入れ替えてしばらく使っていたのですが、やはり元に戻してしまいました。「かな」と同じでMacで多用するCommnadキーと他のキーとの距離感がだいぶ変わってきてタイプミスが多くなったからです。
そもそもOptionキーって画像編集ツールとか3D作成ツールでしかつかわないし、だいたいキーコンビネーション的にはOption + Commandを同時に押すというのが多いから入れ替わってても関係ないし。
HHKBは特殊なキー配置だと言われているようですが、Macのキーボード配置とかなり似ているのでMacユーザーならば何の苦もなく乗り換えられると思う(Unix配列と言うらしい)
レティナディスプレイが遠くなった
HHKB導入で良くなった事ばかりではありません。ちょっと面倒な事もあります。
一つはディスプレイが遠くなって見づらくなってしまったと言う事。
これはデスク配置の問題ではあるんですがMacbook Proの手前にHHKBを置いてる関係上、Macbook Proのディスプレイが遠くなってしまってメガネ無しでは画面の文字読むのが厳しくなってしまいました。面倒ですがメガネかけて作業することで回避してます。
トラックパッドやTouch Barが遠くなった
これも一緒ですね。Touch Barはどっちにしろタッチパネルで触った感覚がないから見ないと操作できなくて、そももそ素早い操作に向いてないから、ちょっとぐらい遠くてもいいやと。
トラックパッドはスムーズなスクロールの為には必須なので、別でMagic Trackpad 2が欲しくなってきましたね。スクロールやジェスチャー操作の為にキーボードの左側に置きたい。
ブラウジングと文章入力で使い分ければいいじゃない!
とりあえず、Macの配置を中央から少し左によせてトラックパッドにアクセスしやすくしました。
画面が左によって見づらくなったけど、HHKBの上から腕を浮かせた状態でトラックパッドを使い続けるのは正直しんどいので、致し方ないかと。
他にもまだ操作で戸惑うのがトラックパッドでSafari使っている時にタブを閉じていく時の操作。今まではMac本体のトラックパッドでスクロールして、本体のキーボードでcommand + Wでタブを閉じていましたが、command + Wを押すためにトラックパッドから離れてHHKBのキーを押すのは結構面倒だとわかりました。
出した結論としてはブラウジングの時のタブ閉じる操作はMac本体のキーボードでやれば良いと。キーが近いしね。
結局の所、やっぱり贅沢だけどMagic Trackpad2も買っちゃうことにした。
そしたらMacの位置も真正面に戻せるし、キーボードのすぐ左にトラックパッドもあってスムーズスクロールできるし。
私はケンジントンのSlimBladeというトラックボールも使っているので、マウスカーソル移動はトラックボールでスクロールやジェスチャはトラックパッドという使い分けをしています。
となると、スクロールの為だけに一万円以上払うのかと😀
贅沢な。
というか、どんどんMacBook Proである必要がなくなってくる。Touch Barもでかいトラックパッドもバタフライキーボードも使わない。iMacでよかったんじゃないか😅
入力デバイスとしてMacbook Pro Touch Barは微妙なんだよな…(Touch IDはものすごく便利だけど)。
省エネモードはオフにしてます
今回私が買ったのはHHKBの中でもBTというBluetoothモデル。
初期設定だと省エネモードになっており30分触らないと勝手に電源が切れ、背面の電源スイッチを長押ししないと使えないとのことなので、速攻オフに。
純正のアップルのキーボードは何かキーを押せば自動で接続再開してるんですが、HHKBではそういう芸当は出来ないそうです。。
基本、家の中でしかHHKBは使わないつもりだし、電池はエネループがあるから利便性重視で。
キーの視認性は低い
わざとなんでしょうが、キーの刻印がみづらいです。
何かバリバリ文章を書いているときはタッチタイピングで操作するのでまったく問題ないのですが、だらーんとブラウジングしているときは、ホームポジションに指も置いていないので、キーの位置を視認できた方が良い事もあるんですけど、これはこれでシンプルでかっこいいですね。
上級者にはキーに文字が一切書いてない「無刻印」モデルもある😀
たしかにタッチタイピングするならキー見る事無いから、いいかもね。私の場合、無刻印はあまりにも殺風景で寂しいのでキーに刻印があった方が好きです。
ファンクションキーがないのは既にTouch Barで慣れた
HHKBにはファンクションキーがありません! なんてこったーー!とはなりませんでした😆
Macbook Pro Touch Barではそもそもファンクションキー自体が廃止されちゃったから。半年ぐらい使ってますが特段困った事は無かったですね。いざとなればFnキー押すとTouch Barの領域にファンクションキー表示されるし。
HHKBにおいてもFnキー + 数字キーでファンクションキー呼び出せます。
ファンクションキーがなくて一番困るのはF7キーでのカタカナ変換だと思いますが、Mac版ATOKの場合Control + Iキーでカタカナ変換出来るので全然問題ありません。そもそもホームポジションからあまり指を動かさずに変換出来るのでむしろ便利になりました。
ファンクションキーでのカーソル移動になれればHHKB達人か?
私は日本語キーボードを使っているのでカーソルキーがあるのですが、英語版になるとカーソルキーすらないのがHHKBの凄いところ。
そういうのもなんかかっこいいんだけど、やっぱりカーソルキーは独立であった方が便利なので、普通にカーソルキー使ってます。
長い文章書いても疲れない!
HHKBが来てからとにかくひたすら文字を入力しまくっているのですが、手が全然疲れない。文字を打つのがこんなに楽しいとはという感じですね。
私は「ローマ字入力」ではなくて「かな入力」派でちょっとマイノリティーなのですが、特に問題になるようなこともなくて良かったです。とにかく気持ちよくタイピング出来ています。
そういえば、私が買ったHappy Hacking Keyboad BTの日本語配列は日本語キーボードなのに「ひらがな」の表記がありません。
シンプルでいいですね。
MacBookと違ってキーの高さがあるので、手首を置くためのパームレストは用意して置いた方がいいと思います。私はタオルをHHKBの前に折りたたんでパームレスト代わりに使っています。
めちゃくちゃ高いけど満足度高い
こういう素敵なHHKBですが、値段がね…三万するのよ。ありえないでしょ。さすがの私もそれで今まで手を出してなかったのよ。
でも、MacBook Proのキーボードに耐えかねてネットで見てるととにかく評判が良くて、今回買ってみたわけですが、高いけど凄くいい。
iPad ProのSmartk Keyborad JIS配列版をこの前買ったばかりだけど買うのやめとけば良かったと思ってる。HHKBあるならBluetoothでiPadにも繋がるからこっち使うでしょ。
とはいえ、HHKBのBluetoothは動きがイマイチでキーボードから接続先切り替えできなくて相当面倒なようなので、それを期待している人は気をつけた方がいいかもしれないですね。
そんなわけでHHKBがとにかく文字を打ってて気持ちいいのでだいぶ長い文章になってきました。
ブログとか仕事とかで文章たくさん書く人にHappy Hacking Keyboradrお勧めですよ。