遅ればせながら「竜が如く6 命の詩。」をPlaystation 4 Proと4Kテレビでプレイしてみました。
目次
PS4専用になって格段に進化した
今回の竜が如く、今回はPS4専用になったということで、かなり進化しています。
私は竜が如く1、3、4、5、ゼロ(2はやってない)をプレイしていて、つい最近ゼロをクリアしたばかりなのですが、今まではなんというか物語の舞台は変わってるけど、システムもごちゃごちゃしててマンネリ化してて「面倒なゲーム」という印象だったんですよね。
ところが、今回は「ガラリ」と雰囲気というか手触りが違っていて、「おっ、進化してる!」というのを凄く感じました。
マップがシームレスに、そして「高さ」のあるマップが新鮮
今回、PS4になって「ドラゴンエンジン」というゲームエンジンに変わったということで、今まで建物の中に入るときは必ずロードが間に挟まっていたのですが、それがなくなっています。
街から建物の中のカフェへ行って食事をした後に、カフェのテラスから街へ飛び降りたりとか、ビルの二階に上がって裏口の非常階段に抜けたり、屋根伝いに隣のビルに行ってオフィスに入ったりとかいけるところがだいぶ増えています。
入れる建物は限られてはいるもののだいぶ新鮮な感覚でした。「おーここもいけるんだ!」みたいな。
リアルな町並み
画面が今までに比べるとかなりリアルになってる。GTAと同じレベル。
オブジェクト(物)が多い。自転車やバイクは倒し放題。移動の妨げになるのを恐れてか体当たり何回かかましていると簡単にバラバラに砕け散ってしまうのが残念だけど、細かいゴチャゴチャしたものがリアルで今までと格段に違う。
建物の壁とか石階段とか古びた感じがよく出ている。おなじみの新宿の「神室町」もすげーリアルなんだけど、今回新しく舞台として増えている尾道の町がいい。海沿いの寂れた漁港のような町で、狭い裏路地、場末のスナック、地方都市のアーケード街、そして石段やローカル線という今までの竜が如くでは出てこなかった「都会」ではない町並みが凄く新鮮。
街の外にはいけないんだけど、外側に見える景色もちゃんと作り込んであって、それまたリアリティー向上に貢献してる。
マップ自体は狭くなっているけど、密度が違う。無駄に広くなくていい。
【PS4/龍が如く 6】映像出力は何に対応しているのか | SEGA|よくある質問FAQ
ただ、残念ながらPlaystation 4 Proの4K出力はソフトの方では何も対応をしていないらしい。PS4 Proのアップスケーリング任せとの事。HDRにも非対応っぽい。
Proモード(?)では動いているっぽくティアリングという画像が横にずれるような表示が減るらしい。
通常のPS4
PS4 Pro
後半のハンバーガー屋で周りを見回しているところで、ティアリングが発生している。
スマホの写真撮影が楽しい
今回、十字キーの上を押すとスマホのカメラで写真が撮れるんだけど、ついつい写真を撮りまくってしまう。光の表現とかが今までと比べものにならないぐらいリアルなんですよね。昼間の景色もだけど、夜の少し薄暗い町並みが実写のようで本当にリアル。楽しい。
竜が如くはPS4のシェア機能でのスクリーンショットは取れなくて、このカメラ機能で撮った写真はPlaystation 4 Proでも解像度がHD解像度なのが唯一残念なところ。実際の画面はもっと綺麗なんだけどね。
キャラクターの表情が豊か
イベントシーンもかなりリアルになっている。なにかなーと思ったけど、キャラクターの表情がやけにリアルなんですよね。かなり細かい調整をしている感じがする。今までは、キャラの目線とかが変で「お前何処観てるんだ?」とか、敵が撃退された後に逃げ去っていくようなシーンでも「回れ右!」して走り出して違和感感じたりしてたけど、ちゃんと主人公の方を伺いながら逃げていくような動きしてたり、芸が細かくなった。
南雲役の宮迫や広瀬役のビートたけしがなかなか良い味出してる。ゼロの久瀬も良かったけどね。
システムはシンプルになった
今まで必殺技みたいなのは「師匠」に習うようなイベントがあったり、「武器」を購入したりする仕組みがあったけど今回なくなってるみたい。正直この二つの仕組みはめんどくさかったのでウェルカム。武器は毎回修理しないといけないし、「師匠」倒すのも面倒だったのよね。「師匠」もなんかファンタジー過ぎて受け付けなかったし。
その代わり成長はいくつかのカテゴリ毎に分かれた経験値を割り振る形に統一された。経験値はミニゲームや食事やイベントで稼げる。
食事も今まではたくさん文字だけのメニューが並んでいて、店のメニュー全部食べたらちょっとしたご褒美が貰えるという味気ない物だったけど、今回はFF15ばりの美しいCG付きで表示され、経験値取得に繋がるので意味が出てきた。
ここだけじゃないけど、今回の竜が如くは数で勝負と言うより質で勝負してきている感じ。でもこれでいいと思う。
シブいストーリー
まだほとんど話進んでないけど、子供の父親を探す為に広島へ流れていく、というストーリーはシブくていい。今回主人公も一人になっちゃったけど、全然気にならない。「流れていく」って雰囲気出すにはごちゃごちゃいろんな主人公がいてめまぐるしく話が切り替わるより、感情移入がしやすいかと思った。
尾道の風景もPS4のパワーで綺麗に表現されているし、よそ者扱いも受けたりしてる一方で地元の人はそこでちゃんと生活している感じがあって、FF15とはまた違った「旅をしている感じ」があってなかなか面白いなぁと。
それだけにカメラの写真がHD解像度なのが残念だなぁ。PS3レベルに見える。
今までの竜が如くで一番好きかもしれない
そんなわけで、今までの竜が如くとはだいぶ雰囲気が違う今回の「竜が如く6」。
今までの感じが好きだった人にはかなり批判を受けているようですが、私は今までのシリーズの中で一番楽しめているかもしれない。
「竜が如く、なんかだるい」と思ってた人もまた戻ってきてもいいんじゃないかなと思った。