先の記事でGeForceに搭載されたレイトレーシング機能は期待外れと書きましたが、改めて比較してみました。
スクリーンショットでさっそく比較
スクリーンショットで比較してみました。本来ならばHDRを正しく表現できるJPEG XRやWebPでアップしたいところですが、対応しているブラウザがまちまちなので普通のJPEGで上げます。
メトロエクソダスの列車内の画像です。レイトレONの方がやけに明るい絵作りですね。
「どっちがリアルか?」というと、正直微妙です。「絵作り」の方向性が違うかな?ぐらいにしか思えません。
他の画像を比較してみましょう。
なぜか縦横比がおかしくなっちゃったんですが、これは割とレイトレーシングの効果がわかりやすいですね。
左下の緑の木箱に注目すると光の具合がとても自然に感じませんか?目の前の土嚢もレイトレOFFだとくっきりしすぎて「合成画像です」って感じに見えます。
ついでにもう1つ。
明るさに違いがありすぎて比較しづらいのでPhotoshopでトーン補正してみました。
やっぱり暗い感じはするのですが、やはりレイトレーシングの方が実写を思わせる描画になってますね。
レイトレーシングに対しての先入観
こうして見比べてみると、総じてレイトレーシングONの方が実写に近いのですが、実際に最初プレイしたときは「思ったより綺麗じゃないな」と感じてしまいました。
というのも「レイトレーシング」というと反射等の光が綺麗に表現されてるようなイメージを持っていたので、思ったよりキラキラしていなくて「綺麗でもないな」という感想に繋がったと思ってます。
どうやらメトロエクソダスはGI(グローバルイルミネーション)という自然な光を表現する部分にレイトレーシングの機能を使っているようで、割と地味なんだけどリアリティがある絵作りの方向を狙っているようです。
一方、同じくレイトレーシングに対応したバトルフィールドは反射を活かした絵作りとのこと。こっちの方が見た目効果がわかりやすいかもしれませんね。
レイトレーシングは部分適用
あと残念なことに今の技術ではさすがに画面全体をすべてレイトレーシングで描画するのは無理があるようで、実際は今までどおりのスキャンラインとレイトレーシングを併用しているようです。
リアルタイムレイトレーシングを有効にするとゲームはどう変わる? 「Battlefield V」とGeForce RTX 20シリーズで試してみた
この記事はバトルフィールドを例に出しているのだけど「平滑度」というのが出てるんだけど物体の表面の反射率のことかなと思っている。
ようするに「とてもツルツルしたもの」はレイトレーシングの計算をして、ツルツルしてない物はレイトレーシング計算をせずに負荷を下げている様子。
そのうち遠い未来に「フルレイトレーシング対応グラフィックカード」なんてものが出てくるのかもしれませんね。
解像度は上げられるが落ちやすくなる
メトロエクソダスの話に戻りますが、最初に書いた様にnVidiaの推奨解像度は1920 * 1080です。
ただ実際は試してみると4096 * 2160になるとだいぶフレームレートが落ちるのはわかるのですが、リフレッシュレート60のモニタでプレイしている感じだと3840 * 2160まであげてもあんまり違和感がありません。
しかしやはり無理はしているようで、3840 * 2160だと割と頻繁にゲームが落ちます。実際はデスクトップ画面に戻されて、タスクバーに残ってるメトロのアイコンを押すと紫のフィルターが掛かった様な画面が表示されてまともにプレイできなくなるという現象がわりと頻発します。
仕方ないので1920 * 1080まで落としてゲームしてますが、4K解像度と見比べると画質が全然違いますね。4Kはめちゃくちゃ綺麗です。
レイトレはやっぱすごかった
見比べてみるとレイトレ綺麗だったんだな。
今後もレイトレを活かしたゲームが出てくることに期待です。
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