前回、ディアウォールで棚作りを始めたものの「ヤスリがけ」のあまりのキツさにダウン寸前のA-tak。
窮地に追い込まれる中で、「ついに”アイツ”を使うしかないか…」と静かにA-takはつぶやいた。”アイツ”とは一体何者なのか!?
アイツの前に塗料を塗る
前回は日曜の午前中に棚板を一枚ヤスリがけしただけで、もう腕が痛くなってきたというところまででした。
とはいえ、一応、ヤスリがけはしたので、ワトコオイルを塗って「一枚仕上げる」というところまでやり遂げる事にしました。
あ、オイル塗る前に木材を拭いて細かい木くずを取り除いておいた方がいいと思います。
使うのはワトコオイルとビニール手袋とスポンジ、それにワトコオイルを注ぐ皿です。家に紙の皿があったので、それ使いました。紙皿だとそのまま捨てられるので便利です。
ワトコオイルは説明が何もないので開け方がわかりませんでしたが、ネットで調べるとみんな苦労してる(笑)。マイナスドライバでこじ開けてる人もいた。試行錯誤してベストな開け方を導きました。
まずは、白いキャップ。これどうするんだ?と迷うんですが、よく見ると指を掛けるツメみたいなものがあります。親指で触っているところです。ここをつまんで引っ張れば取れます。
次に鉄の蓋です。これは親指で思いっきり押します。ペコっと言って蓋が外れるようになります。
まだあるんかい! 透明なキャップです。これもよく見ると内側にリングが付いているので、それを引っ張ります。これで塗料が取り出せます。
塗料を注ぐときは、注ぎ口を上にして注ぐとこぼれにくいです。下にしてしまうと空気が入ってきてゴボゴボってあふれてしまいます。
作業台に板を載せて、ビニール手袋つけて、スポンジにワトコオイルをつけて薄くのばします。
スポンジ正解です。塗りやすくて楽です。
壁も養生して、板を立てかけて乾燥します。一時間ぐらいして二度塗りします。
二度塗りしたら、乾ききる前に布で余分なオイルを拭き取ります。ワトコオイルは浸透するタイプなので、後で余分なオイルがにじみ出てくるのが特徴のようです。ちゃんと拭き取っておかないと、ポツポツとへんな模様になってしまいます。
ルンバが板を倒したら大変な事になるので、洗面所に閉じ込めました(笑)。
くらえー! 電動ゥゥーサンダァー!
棚一枚を仕上げてるうちにお昼になってしまいました。ついに「アイツ」を使う時が来てしまったようです。
後楽園のタウン・ドイトへ。ホームセンターというと郊外か、東急ハンズぐらいしか思いつきませんが、実は水道橋にもホームセンターがあるんです。駅からも割と近いので、いざという時に便利です。
タウン・ドイトで手に入れてきたのが…
電動やすりぃぃぃー!
「電動サンダー」というらしいですね。なんかプロレスラーっぽい名前です。
これ、どういうものかというと底にサンドペーパーがついていて、スイッチを入れると前後左右に細かく動いて、木に押し当てるだけでヤスリがけが出来るというものなんですね。次にDIYなんていつやるのかわからないのに、電動ドライバーに続いて、電動サンダーまで買ってしまった…。
でもね、棚一枚ヤスリがけするだけでも、もう限界だったので仕方ないね。小さい家具とかなら良かったけど、初めてのくせに大がかりなものにチャレンジしたのは無謀だったのかもしれません。
ともあれ、電動サンダーのおかげで柱2本と板6枚はなんとかヤスリがけ終わりました。電動サンダー使っても、すごく大変でしたけどね。二時間はかかりました😅
あとね、電動サンダーって、すごくうるさい(笑)。閑静な住宅街じゃまず使えないなといううるささ。木材屋でギャァァァってすごい音がしてるけど、あれ電動ノコギリの音だと今まで思ってたけど、電動サンダーの音なんだね。
あいにく私の家の場合、日中帯は車通りが多くてそもそもうるさいし、たまたま上の階が改装中だったので気にせずにサンダー掛けまくりました。
それと電動サンダー掛けるなら、ベランダや庭などの外にすべきですね。養生してても細かい粒子のような木くずが舞い散って、部屋の中が大変な事になりました。黄砂のような黄色いホコリのようなモノがガラステーブルやMacにべっとりついてました。一応、集塵機能付きのサンダーなんですけど、吸い込みきれてないですね。
ブルーシートに白い模様のようなのが見えますが、これ全部粒子状になった木くずです。こんな感じで静電気か何かでべっとりくっつきます。
ホームセンターの工作室みたいなところで電動サンダーを使わせてくれるところもあるそうなので、ホームセンターで木材買った人はそこでサンダーしたがいいかもしれませんね。
ハウスダストアレルギーなのでマスクもばっちりしてサンダー掛けまくりました。
2×4材ものこぎりで切断します。切断にはマイターボックスを使いましたので、特に問題なくまっすぐ切れました。
ディアウォールは天井までの高さ-4cmで切断すればよいとのことなので、長さを測って切断します。
やっぱり、塗料はこぼしてしまいましたね。一つ前の記事でも書きましたが、ブルーシートは防水完璧ではないので、透明ビニールの全く水分を通さないシートも併用した方がいいです。
なんとかすべての板や柱に塗料を塗りおえて、この日は作業終了。
驚愕! 柱が…
月曜日、仕事を終えて帰宅。塗料も乾いたので、試しにディアウォールをつけて柱を立ててみようかなーとウキウキしながら、立てかけてみると…
長さが足りない!
いやいや、ちゃんと長さ測ったし、そんなわけが…と言っても間違いなく長さが足りない。なぜ!?
そして、驚くべき事実に気づきました。
私の部屋はこんな感じで天井に柱があります。実はこの柱の奥側と手間側では6cmも天井の高さが違ったのです。そんなことあるんだな!
ちゃんと柱を切るときは、設置場所の天井をちゃんと高さを測らないとダメですね。
継ぎ足し
そして、次の休日。長さが足りない柱問題にA-takは頭を悩ませていた。
また新しく柱を買うと今の柱はただの粗大ゴミだし、なんとかならないかといろいろ調べてみました。
最初に見つけたのはアジャスターボルトとアジャスターベースといいうもの。
木材にボルトを打ち込んで、天井とのつっかえ棒にするやつです。カフェとかでも柱を立てるのに使ってるのみたりしますね。最初はディアウォールをあきらめて、これを使おうと思ったのですが、天井と柱の間が9cmぐらい隙間があって、そんなに長いアジャスターがなかなか見つからない事がわかりました。
結局、ホームセンターの人にアドバイスもらって、既に切ってしまった角材と今の柱を金具でくっつけて使う事にしました。
こんなのですね。これで二つの木材をネジ止めして固定しようという作戦です。
切った木材をやすりがけします。前回の反省を活かしてベランダで。
段ボールで支え台を作って、そこで塗料を塗った木材を乾かしました。
乾かして金具で二つの木材をくっつけます。
立った! 柱が立った!
実は長さをまた間違ったようで、柱の切れ端をディアウォールの足の部分に入れて都合木材三段重ねという継ぎ接ぎだらけの柱になってしまいました。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、下の木材の方がツヤツヤしてます。
下の方の木材は80番の荒いヤスリで中途半端についた塗料を落として240番の細かいヤスリで、それこそ頬ずりしても大丈夫なぐらい丁寧にやったので、輝きが全然違います。
古材のような古びた感じを出したいなら適当なヤスリがけでも良いですが、ツヤツヤを目指したいなら丁寧にヤスリがけすることおすすめします。
組み立て
やっとまともな長さになったので柱を立ててみる。水平器を使って柱の傾きを調整。上の写真のように柱に水平器をピタッとくっつけて、中の空気が真ん中に来るように調整します。正面で測ったら、横でも測ってちゃんとまっすぐ柱が立つようにします。
細かい調整して、やっと柱が立ちました。
金具でくっつけた木材ですが、結構ぐらつきます。シンプソン金具でがっちり固定が良かったかな。
棚受けの金具もつけます。まず左右どちらか片方に棚受けの金具を固定して、棚板を載せて反対側の金具の位置を決めます。この時に棚板に水平器を置いて水平になる高さに調整する感じです。
素人加工ながら意外ときっちり棚板はまりました。
無事、棚板も設置できました。板はとりあえず上に置いただけで固定してませんが😅
あとは目隠しの横板6枚!
まずは6枚の板に電動ドライバーで四カ所に穴開け、そして柱に板を当てて柱にも穴開け。そしてまず一カ所ネジ止めする。反対側の柱に廻って水平器使って水平になるようにして、反対の柱にも穴を開けてネジ止め。これを繰り返して六枚の板を貼り付けて…
ついに完成しました!
後ろはこんな感じ。
やっぱり、塗装がイマイチです。なんかお庭に置いてあるアイテムが部屋にあるような違和感。公園の古びた木の休憩所チックな質感が部屋に持ち込まれてるような感じ。もっと丁寧にヤスリがけしてツヤツヤしてた方が好みだったかな。まぁ、これはこれで味があっていいかもしれません。
適当にいろいろ飾ってみました。引っ越してから隅で眠っていたファブリックボードも復活。気兼ねなく壁に穴開けられるっていいですね!
そのうち写真も飾るぞー!
最終的な費用と時間
最後に集めた材料の一覧とかかった時間を上げておきます。
品目 | 規格 | 数量 | 単価 | 金額 | 購入先 |
---|---|---|---|---|---|
■材料 | |||||
柱 | 規格材 2×4 38mm×89mm×2438mm | 2 | 698 | 1,396 | ジョイフル本田 オンライン |
棚板 | パイン集成材 無節 厚さ15mm×幅200mm(長さ:1800mm) | 1 | 600 | 600 | ジョイフル本田 オンライン |
目隠し横板 | パイン集成材 無節 厚さ15mm×幅100mm(長さ:1800mm) | 6 | 800 | 4,800 | ジョイフル本田 オンライン |
棚受 | レオナルド 18cm ブラック 2個入 | 1 | 780 | 780 | ジョイフル本田 オンライン |
ディアウォール | ダークブラウン | 1 | 890 | 890 | ヨドバシ ドット コム |
補強金具 | ブロンズ一文字 | 4 | 135 | 540 | 島忠 |
造作用ビス | 135本 コーススレッド 45mm 半ネジ | 1 | 590 | 590 | タウン ドイト |
塗料 | ワトコオイル ダークウォルナット W-13 1L | 1 | 2,243 | 2,243 | Amazon |
小計 | 12,839 | ||||
■工具 | |||||
やすり (使わなかった) | TJMデザイン タジマ SA-50C [サンダーSA-50型中目] | 1 | 894 | 894 | ヨドバシ ドット コム |
ブルーシート | アイリスオーヤマ IRISOHYAMA 900mm×50m [ブルーシートロール] | 1 | 1,100 | 1,100 | ヨドバシ ドット コム |
ビニール手袋 | エステー ファミリー ビニール うす手 [指先強化 Mサイズ 3双パック (ピンク2双、グリーン1双)] | 1 | 284 | 284 | ヨドバシ ドット コム |
スポンジ | オーエ50313 [CK ハードスポンジ 5個入] | 1 | 108 | 108 | ヨドバシ ドット コム |
電動ドリル | 高儀 EARTH MAN DDR-120 AC100Vドリル&ドライバー 2505ai | 1 | 2,757 | 2,757 | Amazon |
電動やすり | ブラックアンドデッカー(BLACK+DECKER) 高集塵マウスサンダー オレンジ 100V KA2000-JP | 1 | 5,600 | 5,600 | タウン ドイト |
養生テープ | 4140 LGR-50X25 [P-カットテープ NO.4140 若葉 50mmX25M] | 1 | 265 | 265 | ヨドバシ ドット コム |
ドリルビット | サンアップ ドリルビットセット 太径6.0mm6.5mm入り 10本組 #5 | 1 | 790 | 790 | ヨドバシ ドット コム |
水平器 | TRUSCO ポケットレベル25×70 | 1 | 793 | 793 | Amazon |
木材定規 | KENOH 2×4用マイターボックス | 1 | 442 | 442 | Amazon |
小計 | 13,043 | ||||
■その他 | |||||
床用モール | 1 | 750 | 750 | タウン ドイト | |
両面テープ | 1 | 300 | 300 | タウン ドイト | |
フック | 1 | 250 | 250 | タウン ドイト | |
小計 | 1,300 | ||||
合計 | 27,182 | ||||
かかった時間 33時間 (材料・工具調達時間含む)
※塗料が乾く間の待ち時間はカウントしていません。
※タウン・ドイトの金額はもしかしたら間違ってるかも
これ最終的な費用の表で、結局必要が無かったものも含まれてます。やすりとかね…。のこぎりは持ってたので新しく買ってません。持ってない人は必須ですね。
その他に書いてあるモノは、棚に取り付けたり、棚の後ろに置いたコーヒーメーカーの電源コード引くためのモールなので、棚の作成には直接関係ありません。
こうしてみてみると3万近くかかってるのか。結構なサイズの棚ですから、これが妥当なのかなぁ。
工具は揃ったので、次にまた何か作るときはかなり安くすむでしょうね。
大変立ったけど楽しかった
初めてのDIY挑戦でしたが、物作りってたのしいですね。
いろいろ失敗もありましたが、最終的には形になったので良かったです。次に作りたいものもあるので、そのうちまたここで紹介したいと思います。