Synology DS923+というNASを買いました。今日のところは、なぜこの機種選んだかまでを綴ってみたいと思います。
今まで使ってたNASが壊れた
今までQNAPのTS-451を使っていたのですが、ファンエラーの警告メールが飛んできて通信は不通、再起動したらすべてのランプが点灯状態で起動せず。
メモリを外しても起動音すらしないので、どうもマザーボードかBIOSがお亡くなりになってしまったようです😂
だいたい9年前に買った物なので、そろそろ寿命が来ても仕方ない所だったのかもしれません。
市販のNASを買う or 自作で安く済ませる
NASには写真や編集し終わった完成品の動画、その他もろもろ置く場所として使っています。そんなに利用頻度が高くないので、いっそRaspberry Piあたりでドライブ一つ繋げて安く簡易的に仕上げようとも考えたのですが次の理由で市販のNASを買う事にしました。
- 買ってきてすぐに使える
- スマホの写真バックアップするのが面倒
- 実はあんまり安くならない
Raspberry PiをNAS化する openmediavault
というオープンソースのアプリもあるのですが、Raspberry Piセットアップしてインストールしないといけません。使ったこと無いのであんま適当な事言うのもあれですがめんどくさそうだなと。
あとスマホの写真は今までQNAPのアプリをAndroidスマホに入れる事でNASに自動バックアップするようにしていました。Raspberry PiでNASを自作するとこれもどうにかしないといけません。一応、そういうアプリはあるようなので、気になる方は探してみるといいかもしれません。
一番微妙だなと思ったのはコスト。
Raspberry Piを古いのにするとか中古使うとかすればまだケチることはできるとはいうものの…
Raspberry Pi | 15,000円 |
外付けHDDケース | 5,000円 |
バックアップ用HDDケース | 5,000円 |
計 | 25,000円 |
2万5千円はかかる。
【 Amazon.co.jp 限定 】QNAP (キューナップ) NAS キット 1ベイ ホーム向け TS-133 /AZ 専用 OS QTS搭載 ス…
QNAPの1ベイタイプのNASだと2万3千円ぐらいでむしろこっちの方が安い。
調べてなくて間違ってるかもしれないけど、Raspberry Piの方がもしかしたら性能とか消費電力では良いのかもしれない。ただコスト最小にするという目的からはちょっとずれてくるので、自作はやめて市販品から選ぶことにしました。
憧れの「NASに動画素材を置いて編集する」は見送り
最近、動画素材をすべてNASにおいて10Gbpsのネットワークで接続することで、ネットワーク越しに動画編集するということをされてる方が増えてるようです。
これ本当は自分もすごくやりたい。NASに過去の素材が置いてあれば、わざわざしまい込んであるHDDの山を探ってPCにUSBで接続して一旦PCにコピーして、また別のHDD探して…みたいなことやらなくて済むので、めっちゃ楽なはずなんです。
しかし、これを実現するには10Gbpsのスイッチングハブが必要だし、PCにもPCIe x4のソケットの空きがないと10GbpsのLANカードがつけられない。調べた限りだとThunderboltだと10GbpsのLANアダプタはあるみたいだけど、こっちは数万するようだし、そもそもうちのデスクトップPCにはThunderbolt端子がない。NAS側も2万ぐらいの10Gbpsのオプションカードをインストールしないといけない。
さらにいうとSATAのHDDは6Gbpsぐらいの速度なので10Gbpsのネットワーク帯域をフルに使おうとするとNASにSSDキャッシュを追加する事も考えないといけない。作業中の素材が全部入るぐらいのサイズのSSDは欲しくなる。NASの機種によるけど、それが2本とか4本必要になる…。
うちの場合はPC買い換えから検討しないといけないので数十万の費用がかかる。動画編集は趣味でこれで一銭も稼いでいないので、さすがに手が出ないなということで今回は諦めました。
10Gbps環境構築がお手頃な価格になってきたら再検討しますー。
Synology DS923+にした理由
単純に評判が良くて気になっていたので第一候補としてはSynologyにしてました。結局、利便性を考えると4ベイは欲しいということでDS923+が候補に。
Synology NASキット 4ベイ DS923+/G【ガイドブック付】 RyzenCPU 4GBメモリ搭載 スタンダードユーザー向け …
またQNAP使うでもよいのですが、代わり映えしないのが嫌だったので、別のメーカーにしようとは決めていました。でも、今、思えばQNAPにしておけば移行は楽だったかもしれませんね。
Synology以外で候補として上がったのは ASUSTOR
です。ASUSの子会社のNASメーカーで価格は安め。AS6704Tあたりが近い製品になります。
ASUSTOR ASUS子会社 NAS キット 4ベイ AS6704T Lockerstor 4 Gen 2 4xM.2 NvMe SSDスロット Intel Celeron …
安い、そしてこちらもオプションのカードを買えば10Gbpsに対応できると言うことで迷ったのですが、公式サイトの説明をみるとSSDキャッシュと10GbpsのLANカードはどちらか一方しか使えないように読めたのが引っかかりました。
LOCKERSTOR 4 Gen2 (AS6704T) | 妥協を許さない最高の2.5GbE NAS | ASUSTOR NAS
さっきも書いたようにSATA3のHDDは6Gbpsまでなので、SSDキャッシュがないと10Gbpsの帯域使い切れない気がするんですが、どうなんでしょうねこの仕様。
ASUSTORの方がLANポートが標準で2.5Gbps(DS932+は1Gbps)で高速ではあったのですが、結局これを活かすには10Gbps対応と似たような感じでスイッチングハブを買い換えたり、2.5GbpsのLANカードを挿したり(こちらはPCIe x1ポートなのでPCに空きはあったが)しないといけないので、だったら10Gbps環境が必要になったときに後で移行すればいいし、評判なども鑑みてSynologyのDS932+の方にしました。
続きは後日
また別の投稿でこんなことを書いていければいいなと思っています。
- SHRが便利という話
- QNAPからデータ移行に苦労した話
- 1Gbps環境でSSDキャッシュっているんだっけ?という話
- バックアップ戦略を見直しした話
- Active Backup for Businessが便利という話
- 光コラボ環境で外部からアクセスできるようにして簡単にファイル共有できるようにしよう奮闘した話