話には聞いていたけど実際やってみるとリアルタイムLUT面白いぞ。
カメラで色編集だと?
色はRGB(レッド、グリーン、ブルー)で表現できますが、それをどう変化させるかを示してるのがLUTです。例えば「この明るい緑をややくすんだ暗めの黄色に変える」とかそういうのです。LUMIXのリアルタイムLUT機能は記録段階で動画や写真にそういう色の変化を加えるものになります。
いい感じの色味を作ったらPCに取り込まなくても写真撮った時点でそれを自動的に適用してくれるんですね。
最初はカメラに色編集させてもたいした物はできないと思ってたんですが、いざ実際やってみるとなかなかいい感じの出力をしてくれて驚いています。
私は写真の編集もDaVinci Resolveで行っているのですが、下手にDaVinci Resolveでこねくり回すより、このあと紹介するLUMIX LabアプリでささっとトーンカーブいじってLUTにして、それをカメラに読み込ませて適用した方がよっぽどいい感じになったりする現象が起きています。
LUMIX Labアプリがつよい
LUMIX Labというスマホ用のアプリがあって、ここで色の調整からLUT作成、カメラへの転送まで簡単にできる仕組みがあります。
またこのアプリの色調整機能が強力で割と簡単にいい感じの色を作れます。
具体的な流れとしては、まずアプリからGH7に接続してスマホに転送したい写真を選択。
そしてスマホから写真の色味を編集。下にいくつかツールが並んでいる。
一番嬉しかったのはトーンカーブが使えること。トーンカーブは左の方が暗い部分、右の方が明るい部分に対応していて、カーブを上にずらすと明るく、下にすると暗くなるような仕組みですね。
下の写真みたいに暗いところを下に、明るい所を上にすると黒は締まり、白は明るくなってコントラストがついてくっきりした印象になります。
下の赤、緑、青を押すとそれぞれの色の成分毎に調整出来ます。ちょっと映画っぽい雰囲気にするために暗い部分の緑を少し強めたり…
明るい所の赤成分を強めたりなんてことができます。
HSLというツールを使うと特定の色の彩度や輝度、色相を変更できます。
例えばちょっと赤が目立ちすぎと思ったら、下に並んでいる赤の丸を選んで彩度を下げるとややくすんだ落ち着いた色になります。
ちょっとメリハリつけすぎたなとという場合はコントラスト下げると淡い印象にすることもできます。
コントラストぐらいはスマホ標準の写真アプリでも調整出来たりしますが、トーンカーブやHSLまで触れるのはあんまり見たことないので、これはほんといいですね。
できた色味はLUTにしてカメラに
これだけだとただの高機能な写真編集アプリなんですが、今やったような色の調整をLUTにしてカメラに転送すれば撮影時点で今やったような編集を施すことが出来ます。
時短クリエイティブ
そんな感じで作成したLUTを使って撮影してきました。
撮って出しそのままのものもあれば、さらにLUMIX Labで微調整したものもあります。ベースはリアルタイムLUTで出来あがってるので微調整も明るさやコントラストちょっといじるぐらいで短時間で済みます。
↓これはだいぶコントラスト弱めて暗い部分を持ち上げてフワッとした淡い感じにしています。
いままでだったらPC立ち上げてなんやかんやしないと良い出来かどうか確認できなかったのが、撮った時点でこれというのはかなり楽しい。良い写真撮れた!というご褒美が近い距離にあるとテンション上がる気がします。なんかそういう法則、心理学にありそう。
アプリが不安定?
非常に気に入っているリアルタイムLUTとLUMIX Labアプリですが、ちょっと残念なのがLUMIX Labアプリが結構動作が不安定なところです。
私はスマホはPixel 7 ProでAndroidの中ではスタンダードと言ってもよい機種ですが、トーンカーブをいじってるとアプリが反応しなくなったり、なかなかカメラと接続できなかったりと、割とストレスが溜まる状況です。今の所カメラの接続確率は5割(汗)ぐらい。マジでつながらん。
Xをみてると自分だけではなさそうで、今パナソニックのサポートにも問合せしています。これさえなければ最高なのでなんとかしたいところです。
また引き続きGH7いじり倒していきたいと思います。