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ジョゼと虎と魚たち

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ジョゼと虎と魚たち
ジョゼと虎と魚たち

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「ジョゼと虎と魚たち」を観ました。
映画は、ほとんど予備知識を入れずにみるのですが、この映画もラブストーリーだったのですね。
男子大学生の恋の話。ちょっと変わってるのは彼女が身体障害者だということ。
ほーらきたきた、彼女が障害者でかわいそうで、お涙ちょうだいって感じなんでしょ?
セカチューでしょ?
と、思ってさらに観ていったら、良い意味で裏切られた。

この映画、恋愛に対して潔癖な人は観られないかもしれない。
逆に恋愛で、ある程度良い目にも悪い目にもあったことがある人は、心に残る映画になると思う。というのも、この映画はロマンチック一辺倒の非現実的な話ではなく、リアルで、泥臭くて青臭くて切ない話なのだな。
そして、女性向けではないラブストーリーだと思った。
妻夫木聡演じる「恒夫」の視点で主に話しが進むというのもあるけど、恒夫はクサイ台詞とか言わないんですよ。女性向けの話しだと男がくさーい台詞を言って、キャーみたいな感じなんでしょ?(よくしらんけど、冬ソナのイメージで語ってます(笑))
そして、相手役のジョゼはちょっとミステリアスで、つかみ所がなく、しっかり者なんだけど、弱いところもあったり、すべてを許してくれるような優しさを持っていたりと、男の望む女性像みたいなのが見え隠れしたりしてたりと。
そんな話を、さわやかイメージの妻夫木聡と、これまた清純イメージの池脇千鶴が演じるわけですよ。よくやったなー!と思いましたよ。
映画で描かれる大学生は本当にリアルで、「ああ、こういうヤツいた」とか、「あるあるこういうの」とか、自分の大学時代の生活を思い出した。あの時はバイトやっても金はなくて暇だけはあって、原付であちこち走り回ってたなぁ。専門学校とか行ってた人も同じ経験をしているかもしれない。
結婚している人は結婚前のつきあいのことを思い出すかもしれない。
二人のやってることだけ見れば、なんてことはないありふれた話しなのだが、そのありふれた話しだからこそ、自分の経験とかぶるところがあって、思い出深い映画になってるのかもしれない。
この映画、池脇千鶴ががんばってます。
障害者でちょっとひねくれて、貧乏な家の娘というかなり特殊な普通では考えられない非現実的な人物なのに、映画を観ている間全然そんなこと考えもしませんでした。
それだけ説得力のある演技なのですよ。
やけに人生を達観したような池脇千鶴演じる「ジョゼ」の関西弁は、ときおりストレートで、それがいいんですよねー。
妻夫木聡も、ちょっと「ずるい男」を演じています。
これもなんかリアルなんだよなぁ。
邦画だとかラブストーリーだからといって敬遠せずに是非見てほしい映画ですね。
[ジョゼと虎と魚たち 公式ページ]
http://jozeetora.com/


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