そういえば、Raspberry Pi自体のセットアップについて書くの忘れてました!
今回はRaspberry Piのインストールや初期設定について書いていきます。
MicroSDカードの準備
Raspberry Pi で LED時計を作ってみた その2
前回は先にLEDパネルの接続について先に書いてしまいました。
ツール・ラボ " 第7回 Raspberry Piのセットアップ - ローカル環境編
OSのインストールについては、こちらのサイトを参考にさせていただきました。
Raspberry Piは普通のパソコンと違いハードディスクの代わりにMicroSDカードに他のPCを使ってOSをインストールします。
ネットでみるとMicroSDの相性がいろいろあるようですが、私はAmazonでI-O DATAのカード買って試してうまくいきました。
OSイメージの入手
次にRaspberry Pi用のLinuxディストリビューションであるRaspbianのイメージの入手です。
Download Raspbian for Raspberry Pi
インストール方法にはNOOBSというインストーラーを使ってインストールする方法と、RASPBIANのディスクイメージをそのままSDに書き込んでしまう方法の二つがあります。
NOOBSの方がGUIのインストーラーが立ち上がるのでわかりやすいのですが、インストールの最後にエラーメッセージが出てしまいまして、キーボードやマウスを操作すれば先に進めそうだったのですが、家にUSBのキーボードやマウスがなかったんですよね😅
そんなわけで、「RASPBIAN JESSIE LITE」のイメージをそのまま書き込みました。GUIの環境が必要な方は「WITH PIXEL」の方を使うといいらしいです。
ダウンロードはサイトからかTorrentを使う形ですが、公式サイトはかなり重くて時間がかかるので私はQNAPのTorrent機能を使ってダウンロードしました。QNAP便利!
自宅NASをQNAP Turbo NAS TS-451にした
OSイメージの書き込み
ダウンロードすると「2017-01-11-raspbian-jessie-lite.img」みたいなイメージファイルが入手できるはずです。こいつをMacのターミナルで書き込みます。
[bash]diskutil list[/bash]
SDカードをMacに挿してこのコマンドを打つと認識されているディスクの一覧が出ます。SIZEでどれがSDカードか見分けてください。
[bash]/dev/disk3 (external, physical):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
1: Windows_FAT_32 RASPBIAN 15.5 GB disk3s1[/bash]
うちの環境だと/dev/disk3にマウントされていることがわかりました。
一度アンマウントします。
[bash]diskutil unmountDisk /dev/disk3[/bash]
そして、イメージを書き込みます。さっきのdiskの所を間違えるともしかすると大惨事になるかもしれないので、慎重に作業してください。if=の後ろはダウンロードしたイメージファイル名ですね。
[bash]sudo dd bs=1m if=2017-01-11-raspbian-jessie-lite.img of=/dev/disk3[/bash]
書き込みは超絶時間かかります。一時間どころじゃないぐらい。SDカードの書き込みランプが消えるまで待ちましょう。
SSHDが起動するようにする
最近のバージョンのRaspberry PiはデフォルトでSSHDが起動しません。
「ssh」という名前の空のファイルをSDのルートにFinderでコピーする事でSSHDが自動起動するようになります。
起動、そしてSSH接続
Raspberry PiにLANケーブルを挿して、画面を表示させたい場合はHDMIケーブルも挿した後に、電源アダプタを繋げると起動が始まります。
起動したらsshコマンドで接続します
[bash]ssh pi@192.168.xxx.xxx[/bash]
IPはRaspberry PiのIPを調べて入力します。私は家のルーターのDHCPで接続している機器を確認する画面でIPを確認しました。
パスワードはデフォルトで「raspberry」です。
これで無事Raspberry Piにログインできました!
初期設定 パスワード変更からアップデート
初期設定を行います。まずはパスワードをデフォルトから変更します。
[bash]passwd[/bash]
新しいパスワードを入力して完了です。
次にOSを最新にアップします。初期状態だと海外サイトに接続しにいって遅いので日本のミラーサイトに接続するようにします。
[bash]sudo nano /etc/apt/sources.list[/bash]
最近のディストリビューションはviじゃなくてnanoというエディタが入ってるんですね。
元々存在する行は行頭に#入れてコメントアウトして以下を追加します。
[bash]deb http://ftp.tsukuba.wide.ad.jp/Linux/raspbian/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi[/bash]
nanoはctrl + oで保存ファイル名聞かれるので、Enterで保存。その後、ctrl + xで終了です。
結局、nanoには慣れなくて、このあとvimをインストールしちゃいましたけどね😆
次にアップデートです。
[bash]sudo apt-get update && sudo apt-get -y upgrade && sudo apt-get -y dist-upgrade && sudo apt-get -y autoremove && sudo apt-get -y autoclean[/bash]
かなり時間がかかります。他のサイトにはファームウェアのアップデートに「sudo rpi-update」というコマンドを打つと書いてあるところもありましたが、今は非推奨らしいです。そもそもこのコマンド自体がみつかりません。普通にapt-getすれば安定版のファームが落ちてくるみたいですね。
初期設定 ディスク拡張やロケール設定
次にディスク拡張など行います。
[bash]sudo raspi-config[/bash]
なにやらメニューが表示されます。
7 advanced optionの1 Expand Filesystemを実行します。インストール直後はSDカードの容量の一部しか使えない状態なのですが、これで全部の容量が使えるようになります。
4 Localisation Optionsの I1 Change Localeで「ja_JP.UTF-8 UTF-8」を探してspaceキーで選択します。ctrl + vでページ単位で送れます。あ、TABキーでフォーカス移動です。
また4 Localisation Optionsから今度はI2 Change Timezoneを選び、アジア、Tokyoと行きます。
同じようにしてI4 Change Wi-fi Countryも日本に設定しました。
2 HostnameからRaspberry Piのホスト名も設定しました。いくつかRaspberry Piがあるとどれがどれか分からなくなるので、変えておきました。
ついでに5 Interfacing OptionsからCameraとSSHもONにしておきました。まぁ今回はカメラは使わないですけどね。
設定したら
[bash]sudo reboot[/bash]
で念のために再起動です。
「df -h」するとディスクが拡張しているのが確認できるし、日本語表示に一部変わっている事が確認できるはずです。
ちなみに
[bash]sudo poweroff[/bash]
で電源オフです。電源切ってもオレンジのLEDは付きっぱなしなのでディスプレイみないとわからないですけどね。
一応、これでWi-Fi以外は設定完了です。また時間遅くなってきたので今日はこれぐらいで。