ついに会社のPCをMacからWindowsに切り替える事になりました。実運用始まったので、リアルな状況を語ってみたいと思います。
目次
ひさしぶりのWindowsはどんなものか
最近じゃすっかりMacユーザーですが、その前まではバリバリWindowsユーザーでした。PC自作したり、C#でフリーソフト作ったり。
仕事でもMac使うようになったのは2011年9月からです。
WindowsからMacに乗り換えてITのお仕事をする – その1
ほぼ6年ぐらい仕事もプライベートもMac使ってましたが、会社のセキュリティ管理の縛りでWindows機に出戻りしないといけないことになりました。
結局、スペックが良ければある程度満足度は高い
今回、会社支給のPCはレノボのThnkpad X1 carbon 2016年モデルになりました。
過去に気の迷いから個人でSurface 3を買った時には、反応悪いわ不具合多いわで「クソッ!Windowsのクソっ!」なんて悪態ついておりましたが、Androidと一緒で「ちゃんとした」ハードで動かすと別物のOSになったように感じますね。
MacユーザーがSurface 3を使ってみたが不満だらけ その1
ThinkPad X1 Carbonなかなかいい感じです。
フットプリントは大きめで「ひらくPCバッグミニ」に入れずらくなったけど、まず軽いし、SSDも512GBモデルなので容量あまり気にしなくて良いし、Parallels入れなくて済むからさらに容量に余裕があるし、仮想環境で動かすWindowsと違ってめちゃくちゃ動作が軽い。
ディスプレイはレティナじゃなくて1920×1080のHD解像度なので表示が荒いし、カーソルキーのすぐ上にPageUp/Downキーがあってよく間違って押してしまうけど、概ねハードとしては満足かなと。
今まではMacbook Pro13インチを使わせてもらってましたが、容量は256GBで不足気味でその割には値段高いし、結局Parallels常に動かしているからか動作もやや重めだったし、不安定きわまりないMac版Office使わなくてもいいし、結局Microsoft Officeを使う仕事が多いならばWindowsの方が低コストで高パフォーマンスで良いのかもしれない。
とはいえ完成度はMacに劣る
やっぱり、使っていると気になるところはたくさんあります。
特に見た目。どのソフトもMacに慣れていると見た目のひどさには驚くことになる。次から思いつくままに良いところ、悪いところいろいろ書いていきます。
フォントはやはり酷い
高解像度ディスプレイでのフォントレンダリングは最悪で文字がガタついて見づらくてしょうが無い。なんの為の高解像度かと。ソフトによって状況は違うけどEvernoteとか1Passwordなんかは特にみづらい。文章読むのがつらくなってきます。
Macの場合、古いアプリケーションを次々と切り捨てるという強行策のせいで高解像度ディスプレイへの対応はほとんどのソフトも完璧な感じなんだけど、Windowsは互換性重視なので思い切ったOSレベルでの対応が難しいという事情があるためらしい。
だが、しかし今回のWindows 10 Creators Updateでかなりフォントについては改善されました!
Mac程ではないし、MacTypeを使ったときほどでは無いにしろ、割とこれなら悪くも無いなと思えるほどには向上しました。もうひとがんばりして欲しい。
ちなみにMacTypeというソフトはフォントを無理矢理綺麗に表示させるフリーソフトです。
これ使うとフォントに綺麗にアンチエイリアスがかかりMacユーザーでも違和感ないレベルの表示をしてくれるようになるのですが、処理をフック(横取り)してフォント表示を綺麗にする処理をやっているため最悪OSが操作不能になったりする危険なソフトでもあります。PC慣れない人が安易に使うとトラブルになったときにどうしようもなくなるでしょう。
OSレベルでMacTypeレベルのフォント表示をしてくれるといいんですけどね。
タッチパッドの操作感は今一つ
二本指でスクロールできたり、だいぶ健闘しているのですが、やはりこれもアプリの対応がまちまちでイライラする事がある。
あるアプリでは素早くスクロールするけど別のアプリではスクロール量が少なくて何回も指を動かさないといけないとか普通にある。設定をどちらかに合わせると、もう片方では早くスクロールしすぎたり遅かったり、これも互換性を維持しているが為の差異なのかもしれない。
ブラウザはまだ操作に対してぴったりついてくる感じだけど、Excelとか他のアプリは思ったように操作できないのが嫌。
あと、Macではどのアプリでもピンチイン・アウトで拡大縮小がスムーズに行われるのだけど、Windowsの場合は拡大率のボタンをポチポチクリックしているかのようなカクカクした動きになり、なかなか思い通りの拡大率に調整できない。
あとMacでは二本指で横にスライドさせると普通に横スクロールするけど、Windowsの場合、これまたアプリによって動きがまちまち。ソフト間で挙動がバラバラというのが何気にWindowsで一番イライラするところかもしれない。
文字化けの問題はなくなった
Macを使っているとWindows使っている人にメール送ったり、ファイル共有したりすると濁点や半濁点が化ける、そもそもファイル名が化けまくるという事に遭遇する。
Thunderbirdで添付ファイル送る時とかも、毎回アルファベットだけのファイル名にして送ったりしていて面倒だった。
Windowsにしたことで、気にせずに日本語名の添付ファイルを送る事が出来るようになったのは地味に嬉しい。
どのソフトもやたらと設定が多い
Windows用のアプリって、びっくりするほど設定が多い。もう見る気がしない😆
やはり互換性重視で何年も前のソフトが動き続けているからなんでしょうね。MacなんてOSのバージョンアップでアプリをどんどん切り捨ててますからWindowsに比べるとどのソフトも歴史が浅いのです。その分モダンな作りの物が多いのですが。
それこそ何十年も昔から存在していたアプリが未だ見た目そのままで今も動くのは驚きですね。
ちなみに私が何年も前に作った「NEMCHI」も.NET Framework1.1をインストールすればWindows 10で普通に動きました。
PDF難民
macOSに搭載されているQuartz(くぉーつ)という描画コアエンジンがPDFベースであるからなのか、macOSは標準でもPDFの編集が自由にできた。
標準のプレビューアプリでのPDF表示も一瞬なので、Macにしてからは好んでPDFを使うようになっていた。
Windowsも最近はだいぶPDFの扱いも便利になっているだろうと余裕ぶっこいてたら、思ったよりPDFの扱いが面倒でPDF難民になってしまった。
Mac版のEvernoteはプレミアム会員になるとPDFに注釈を入れる事が出来る。あとPDFの回転やページ削除もEvernoteから可能だった。ところがWindows版のEvernoteはPDFに注釈を入れる事はできるものの、回転やページ削除には対応していない。正直、かなり驚いた。
紙をスキャンした後は紙の向きを変えたり、間違ってスキャンした白紙ページを削除したりするので回転・ページ削除機能は必須なのだが、まさか無いとは。
結局、いろいろ調べて「Cube Pdf Utility」というフリーソフトでこれらが出来る事がわかった。
無料PDF編集フリーソフト CubePDF Utility – CubeSoft
ただ、動きはmacOSのプレビューと比べるとぎこちないし、ピンチイン・アウトで拡大縮小もできない。EdgeでPDF開くと一応、ピンチイン・アウトは出来るのだけどやはりぎこちない。
さらにWindows版Evernoteの注釈機能はどういう条件かわからないが、注釈で入れた文字が読めないほどにガタガタになってしまう場合がある。これってベクトル形式じゃないのか?未だに原因はよくわからない。いろんなドキュメントのレビューにフル活用していたので、結構困っている。
そんなわけで、WindowsでのPDFの扱いはmacOSに比べるとかなり悪い。Windowsにしてがっかりしたポイントだ。
続きはまた次回
とりとめもなく書いていたらだいぶ時間がかかってしまったので、また次回Windowsに乗り換えた件について書いてみます。
それでは今日はここまで。