会社でMacが禁止になってWindowsに乗り換えて3ヶ月経ちました。今の状況などを語ってみます。
目次
- 1 前回の記事
- 2 Windowsでも概ね問題ない
- 3 Linuxが動くようになった
- 4 Happy Hacking Keyboardとの相性が良い
- 5 タスク管理はTodoistの「Web版」で
- 6 Subversion(TortoiseSVN)の動きがめちゃ速くなった
- 7 フォントの汚さは「慣れた」
- 8 Visual Studio Codeの起動が速いのが良い
- 9 パスワード管理は1PasswordからKeePass2へ
- 10 SSHクライアントはmobaXterm
- 11 SMSが送れないのはやはり不便
- 12 Time Machineの替わりが無い
- 13 ウィンドウを一旦アクティブにしないとホイールとかのスクロール利かないのは面倒
- 14 やっぱりWindows版のEvernoteはダメ
- 15 アプリ終了のショートカットが押しづらい
- 16 Excelでクリックしたところと別の座標がクリックされてしまう
- 17 指紋認証はActiveDirectoryのポリシー上使えなかった
- 18 不満もいろいろあるけれど
前回の記事
会社でMacが禁止になったのでWindowsに移行した その1
ちなみに前回の記事。使い勝手などいろいろ書いてますので、こちらも興味があったらどうぞ。
Windowsでも概ね問題ない
3ヶ月Windows使った感想としては、「特に仕事に支障なし」ということですね。Windows10になってだいぶMacとの差は無くなってきています。
Linuxが動くようになった
WindowsとMacの差がだいぶ縮まったな!と思ったのには、これが一番でかいかも。
MacはベースがUnixなのでLinuxの便利なコマンドが普通に使えました。一方、Windowsだと仮想環境にLInuxインストールしたりとか色々面倒だったのですが、Windows10になって「Bash on Ubuntu on Windows(長げえ!)」という仕組みが使えるようになって、Linuxコマンドが使えるようになりました。
Macでいろいろと便利なシェルを作っていたものが、ほぼパスを書き換えるぐらいで使えるようになったのはありがたいです。
初期のWindows10ではこのBashがバグは多いし日本語対応もイマイチで使いづらかったけど、最新のWindows10ではまともに使えるレベルになっています。
まぁ、最近はDocker for Windows使いこなせるようになってきたので、そっちを使ってる事が多いですけどね。環境汚さずに、サクッと立ち上がるのは凄く便利。
Happy Hacking Keyboardとの相性が良い
Macbookのキーボードに耐えられなくなって高級キーボードに手を出してしまった
MacBook Pro Touch Barのキーボードに耐えられなくなって、PFUの「Happy Hacking Keyboard BT」を購入した。 Happy Hacking Keyboard(HHKB)とは プロのエンジニアやライターに人気のある高級キーボードです。
Happy Hacking Keyboard(HHKB)というお高めのキーボードを最近買いました。
あまりにも使いやすいので、家だけではなく毎日会社にも持っていって使うようになってしまいました。
家ではMacと繋げて使っているのですが、意外にも会社のWindows PCの方がむしろHHKBを便利に使えているのです。
なぜかというとWindowsのショートカットはControlキーを使うショートカットが多いので、Controlキーが押しやすいHHKBと非常に親和性が高い。
一方MacはWindowsでいうWindowsキーを多用するので、Controlが「A」キーの横にあるというHHKBのメリットが活かし切れない。
家のMacではキーマップを変更してControlとCommandを入れ替えて使っていますが、そうするとターミナルでは今度はControlを多用するので、ターミナルだけキー入れ換えを無効にしたり、やや無理のある使い方をしている。
タスク管理はTodoistの「Web版」で
Macの時はOmniFocus使っていたけど、Window版がないのでTodoistに完全移行。
会社でMacが禁止になるので焦ってWindowsの今を調べた その2
WIndowsストア版のアプリもあるけど、タッチ操作前提で作ってあって非常に使いづらいのでWeb版つかってます。MacもほぼWeb版と同等だったので違和感なく移行できた。
Subversion(TortoiseSVN)の動きがめちゃ速くなった
うちの会社の成果物管理はSubversion(Gitはまだ導入できてない)。
MacのSVNクライアントってあんまりいいのがないので、ParallesのTortoiseSVNで操作してた。Windows環境に移行した事で仮想環境じゃなくネイティブで動くので当然早い。やっぱ、仮想環境遅かったんだね。
しょっちゅうつかうソフトなので、これが早くなったというのはかなり嬉しい。
フォントの汚さは「慣れた」
Macユーザーからすると、とにかく耐えられないぐらいWindowsはフォントが汚いんだけど、毎日見ていたら完全に慣れてしまった。
確かに新しいウィンドウを出す度に「しょぼいな」と心の奥底では感じるんだけど、ほんの一瞬でその感覚は消え去る感じ。
Visual Studio Codeの起動が速いのが良い
なぜかMacでは画面が出てくるまで数秒待たされるVisual Studio Codeですが、Windowsだと一瞬で書き始める事が出来る。
そんなわけで起動が遅かったのでMacではSublime Textを使っていましたが、VS Codeはプラグインでマークダウンのプレビューが自動で開くように出来たり、XMLを整形したり、URLエンコードを戻したりがこれ一つでできてしまうので、最近はVisual Studio Codeを愛用してます。
Git のコミットもエディタからいけるしね。
パスワード管理は1PasswordからKeePass2へ
Macの時は1Passwordを使っていたけど、WIndows版は別売りだし、めちゃくちゃ画面が見づらくて金を出して買う気もしないので、フリーのKeePass2に移行した。
プラグインを入れると1Passwordと同じようにブラウザのパスワード入力欄に自動でパスワード入れてくれるし、機能的には1Passwordと遜色ないレベル。スマホアプリは無いけど、会社PCに入れているパスワードをスマホ同期させるわけにもいかないので、PCで管理できれば充分。
どのサイトもパスワードはランダムで一つも同じパスワード使ってないし、16文字以上の長いパスワード設定しているのでパスワード管理アプリが無いとやってられない。代替が見つかって良かった。
SSHクライアントはmobaXterm
Teratermでもいいけど、mobaXtermの方がデザインがモダンで良い。
ウィンドウの日本語が文字化けするとかあるけど、サーバーメンテで特に不自由はしていない。
MobaXterm free Xserver and tabbed SSH client for Windows
SMSが送れないのはやはり不便
ここからは、やはりWindowsだと不便な所。
Macの場合、メッセージアプリで自分のiPhone経由でショートメールを送る事が出来た。ショートメールは特にスマホにアプリ入れなくてもいいし、通知が目立つので外出している人とやりとりする時に物凄く便利で重宝していたけど、これは代替できなかった。
Android携帯だとPCから送ることできるみたいだけど、俺の会社支給携帯はiPhone…。
Slackかチャットアプリを入れてくれてるといいんだけどねぇ。
Time Machineの替わりが無い
「ファイルの履歴」というTime Machineとほぼ同等のバックアップの仕組みはあるが、こいつがともかく不便。
いつのまにかバックアップが裏で失敗し続けて、バックアップが取れていないことがある。エラーぐらい出してよと。
また取れない理由というのがハッキリしなくて、ファイルやフォルダ名によってバックアップがとれない事があるらしい。
結局、取れないフォルダはバックアップ対象から外して対処するしかないというのはどうにかして欲しいところだがWindows7ぐらいからこの調子みたいなので直らないんだろうな。
ウィンドウを一旦アクティブにしないとホイールとかのスクロール利かないのは面倒
Macの場合、ウィンドウの上にカーソル合わせてホイールスクロールするとアクティブじゃ無くてもスクロールできる。Windowsはアクティブじゃ無いとスクロールしてくれない。
ついついアクティブにし忘れて、直前に操作していたアプリのウィンドウをスクロールさせてしまう。これはいつまでたっても慣れない。
じゃあアクティブにしてホイール操作しようとすると、ブラウザのリンクの上で思わずクリックするとブラウザがアクティブになった上にリンクも押されちゃうんだよな。アクティブにしないとスクロールできないのなら、一度目のクリックでアクティブになって、次のクリックでリンクが反応すべきでは?とか思っちゃう。
ホイールの操作のメッセージはアクティブなウィンドウにしか送り込まれないのがWindowsの仕様なんだろうな。
[2019年3月17日追記]
なんとWindows10からマウス設定の中に「ポイントしたときに非アクティブウィンドウをスクロールする」というのがあって上に書いたことができました。快適!
やっぱりWindows版のEvernoteはダメ
前回もPDFの注釈の文字が読めない程にガタガタになるとか書きましたが、いろいろつらいです。
全文検索できるのはMac版と同様ですが、検索でノートをフィルタした状態でノートに何か書き込みしていくと激遅でまともに動かなくなります。
たぶん一文字打つ度に検索インデックスを更新した上で再検索しているんじゃ無かろうか。Mac版ではこんな事はおきません。
あと新規ノートを開くときに必ず別ウィンドウが開くのもMac版と動きが違って嫌。新規作成ウィンドウが裏に隠れてるのに気づかず、何回も新規ノートボタン押して無駄なノート作ってしまう。設定がどこかにあるのかな。
アプリ終了のショートカットが押しづらい
MacではCommand + Qで終了できたけど、Windowsはalt + F4でかなり押しづらい。HHKBのファンクションキーはさらにFnキーも押さないといけないので、片手じゃ無理で不便になった。
Excelでクリックしたところと別の座標がクリックされてしまう
俺のPCだけなのかな。サブディスプレイで操作しているとExcelで罫線の設定しているとクリックしたところから微妙にズレた所が実際はクリックされてしまう。
このズレを意識して操作するのは非常にだるい。
指紋認証はActiveDirectoryのポリシー上使えなかった
支給されたThinkpad X1 Carbonには指紋センサーがついているので指紋で簡単ログインできるかと期待していたけど、Active Directory配下のPCだとポリシーで4桁のPINを有効にしないと使えないらしい。
さすがにセキュリティーポリシー変えてまで指紋認証使えるようにするわけにもいかないので、あきらめた。
Windows 8/8.1でドメインユーザーのPINコードによるサインインを有効にする
不満もいろいろあるけれど
3ヶ月経ってあらかた対処方法も見つかって、WIndowsで仕事が出来るようになってきました。
MacからWindowsに移行なんてパターンは普通はまず無いと思いますが、同じ境遇の人にこの記事が参考になれば幸いです。