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EvernoteからNotionへ移行した

おおよそ10年以上使い続けていたEvernoteからNotionへ移行することを決めました。

きっかけはサブスクリプション仕訳

何個か前の記事にも書いたように自分が契約しているサブスクリプションを見直しました。

その中で入ったお店の記録と個人的なつぶやきを吐き出す場所としてJourneyを使いはじめたことを書いたのですが、もったいない気がしてきたので自分でアプリ作って、データの保管先はEvernoteにするつもりでいろいろ調べてました。そこで見つけたのがNotionです。Notionを紹介した記事をいくつか読んでいるとEvernoteの問題点を一気に解決してくれそうだとわかったので思い切って乗り換えることにしました。

以下、Evernoteでの問題点をまずは書いていきます。

Evernoteは見出しがつけづらい

個人的にEvernoteで致命的だと思っているのは「見出し」が簡単に書けないというところです。

主にEvernoteはいろいろ検討したことをメモしたり、記録を残す為に使っているのですが、見出しが付けられないと非常に見づらい。

Webのベータ版ではやっとマークダウンに対応して#で見出しが書けるようになったので使っていたのですが、日本語入力して確定を押すとなぜか文字か選択状態になっている場合があって、次の文字を打つとさっき確定した文字が上書きされるようなことが発生。他にもへんな挙動が散見されてつらい。

複数のノートをまとめる機能が弱い

見出しが書きづらいからノートをわけるという手法をとると今度は関連し合うノートを整理する機能が弱いのでつらい。

Evernoteはスタック、ノートブック、ノートという3階層構造になっているのだけど、残念ながらサイドバーの階層表示でノートブックを整理できない。ドラッグアンドドロップしても反応なし。わざわざノートブックの一覧画面を表示してからじゃないと操作できないので、かったるくてスタックやノートブックはあまり作らない運用になってしまう。

結果、一つのノートブックにフラットにノートを大量に入れるスタイルになるんだけど、これで複数の関連するノートを紐付けるとなると、各ノートでリンクを相互に着ける形になる。

もう一つは指定したノートのリンクを含む目次用のノートを作る機能があるので、それを使うのも手ではあるが関連するノートを新たに作成したら手動で目次用ノートを作り直さなければいけないので結局使ってない。

Evernoteが嬉しいバージョンアップをしなくなった

Evernoteは進化が遅くなっている印象で念願のマークダウン対応もやっとしてくれそうなところまできたけど、正式リリースが一向にされない状況。そうこうしている間に他の競合アプリが進化していて見劣りするようになってきました。

Notionとは

Notionの画面

他にまったく同じようなアプリがないので説明が難しいですが、Wiki + データベースという趣のアプリです。

編集画面はWordPressのブロックエディタと似ていて、見出しブロックだったり、本文のブロックだったり、画像、他のページへのリンク、データベース(テーブル)等を追加できます。

マークダウン記法が使える他、「/(スラッシュ)」 入れることでブロックの一覧から用途に応じたブロックを追加してコンテンツを作っていけます。

Notionは関連ページをまとめやすい

3カラムデザインも可能

これがEvernoteより格段に良いところ!

本文のところでスラッシュを押して「Page」を選ぶだけで子階層のページが作成できます。そして親ページには子ページへのリンクが自動で入ります。

これで簡単に特定の話題に関するメモを階層で簡単に整理できます。他の階層で作ったページをドラッグアンドドロップで子階層に持ってきても自動的に親階層にリンクが作られるのも素敵です。

最近、Growiというマークダウンが使えるWikiを使っていて、使いやすかったのだけどNotionの方がドラッグアンドドロップで階層を自由に変えられたりとか操作性がよいですね。どっちかというとEvernoteというよりGrowiの上位互換がNotionという感じです。

ただNotionの場合、EvernoteやGrowiと違ってページにはタグは付けられませんので本文中にキーワードとして入れておくか、後で書くデータベースにページを突っ込む必要があります。

各要素はブロックで管理されているのでドラッグして、冒頭の画像のように3カラム構成のポータルページみたいなのを作ることもできます。

各ページにはアイコンやカバー画像もイイ感じのストックから選べるので、簡単に映えるページ作れるのもいいですね。

見た目が良いとテンション上がります😀

データベース機能

Notionには複数のページをデータベースに入れて管理する機能があります。こうするといろんな管理用のプロパティを自由にページにつけてソートしたり抽出したりできます。

データベースはNotion全体で一つではなく、ページに1つまたは複数を持たせることができます。EvernoteからノートをインポートするとNotion上ではノートブック毎のページが作成され、そこにそのノートのすべてを含むデータベースができあがるような形になります。

データベースのデータ表示方法はいくつかあって、リスト、表、ギャラリー、カレンダー、ボード(Trelloのようなカンバン型)から選べます。

ギャラリー表示でニュースのクリップを表示してみた。一覧に表示する情報も自由に選べるのでタグと作成日を表示している。

これはテーブル表示。この表示方法だと直接タグやページの名前を編集できる。上の例は自分のもっている服のコーディネートをメモってるけど、最近は服を断捨離にかけて同じ服ばっかり着ているので活用してない😀

これはまさにデータベース的な表示。「ページをデータベースで管理する」と書いたけど実はページの本文は無くても構わない。1行1レコードのイメージでまさにデータベース的な管理もできる。

各ビューはソート条件やフィルタ条件も保持できるので、必要に応じていろんな見え方をするビューを複数作るのも可能。例えばタスク一覧作って「ステータス」というプロパティを追加して、フィルタで未完了の物だけ表示ということもできる。

あんまり本格的なデータ管理には向いてないと思うけど、ちょっとした管理台帳を作りたいとかのニーズは満たしてくれそう。

気をつけないといけないのは、このデータベースはいくつも作成できるけど、それぞれ独立して存在しているようで、プロパティはそのデータベース内でだけ有効です。例えばタグをつけたページを他のデータベースにつっこむと元々つけていたタグは消えてしまいます。

将来性がありそう

最近、54億円相当の資金調達に成功したということで非常に注目を浴びているようです。いくらおもしろそうなサービスでもすぐに無くなりそうなサービスは使えないですからね。サービスが継続されるかどうかというのは重要なポイントかと思います。

スマホアプリは完成度がまだまだ

ここからはNotionイマイチだな、と思う点。

スマホアプリはあるけど完成度が低い。なぜかページはあるはずなのにギャラリー表示に何も表示されなくてアプリ再起動しないと再表示されなかったり(Android版で確認)、スクロールのつもりでスワイプしたら項目がドラッグされて移動しちゃったり、動作も遅いし正直全然いけてない。

検索してメモをみるぐらいとか簡単なメモ取るぐらいは、できるのでそういう用途にはいいが積極的に使う気はしない。APIが公開されたら自分でフロントエンドを作って、行ってみたお店が簡単にメモれるようにしようかなと思う。

紙書類のスキャンと保管に向いてない

これが一番おしい。ここがちゃんとできればEvernoteから完全に乗り換えられるのに。

Evernoteのスマホアプリは書類スキャンやホワイトボードモードがあって、コントラストや傾きを調整してくれるけど、Notionのスマホアプリはスキャンしようとするとカメラアプリが立ち上がるのみ。補正できるカメラアプリをGalaxy Note 10+にインストールしてみたけど、Notionからカメラ呼び出したときにそのアプリ出てこない😭

それに取り込んだ画像のOCR機能もないので画像内の文字列で検索はできないです。

このあたりもあって書類のスキャンと保管はEvernoteを継続して利用しようと思ってます。

あとスマホアプリで取り込んだ写真の拡大ができない!…と思ってたけど、今やったら写真の所の三点リーダーからView originalを選ぶとブラウザで写真表示されて拡大できました。

Evernoteからの移行が大変

すんなりうまくいく人もいるみたいだけど、うちでは大半のノートブックがずっと読み込み中のまま先に進まなかった。

原因は判明していてノート内のテーブルを削除したら取込みできるようになった。テーブル以外にも複数のノートをマージしたときにできる見出しのような物もインポートを阻害するので、これも消す必要がある。あまりにも修正箇所が多いノートはノートをPDFで複製する機能がMac版EvernoteにあったのでPDF化して取り込みした。

1万5千ものノートから該当箇所を探して一つずつ消していくのは苦行だった…。サポートには報告したのでいずれ修正されるでしょう。

時系列表示にほんのちょっとアクセスしづらい

Evernoteだと「さっき編集していたノート」にアクセスするには「すべてのノート」を一回押せば、ノートがどの場所にあるかに関わらず更新日順にノートを表示してくれたので元の作業に速やかに戻れた。NotionはAll Updatesを押してAllを押すという2回の操作が必要。

戻るボタンの挙動もよくわからなくて、データベースでノートをポップアップで開くと戻るボタンを何度押してもポップアップが再度表示されるだけで全然戻れない。これどうすればいいんですかね?

複数のノートを行ったり来たりしたい場合はcommand + ノートクリックで別ウィンドウを開くのがよさそう。

[2020/06/07追記]
command + Pのrecent pageに直近編集したページが表示されますね。これは楽だ。

Notionつかいこなすぞー

というわけで、スキャンのためにEvernoteは無償利用で(といってもまだ2年以上ライセンス期間残ってるが)残しておこうと思いますが、他はNotionでやっていこうと思います。

以前、いろいろ検討して結局Evernoteを使っていた開発の調査メモにもすごく便利そうです。

興味を持った方は以下の初心者ガイドを見られるとよいかと思います。他のツールとの比較などもあって非常にわかりやすいです。

https://npedia.wiki/understand

2020年5月20日から今まで無償プランでは1000ブロックまでの制限があったのがなくなったようです。1ノートに添付できるサイズが5MBという制限があるぐらいなので、無償でも全然いけそうな感じですね。ちなみに最初にチュートリアルこなすと4ヶ月は無償でパーソナル プロ プランが使えます。

しかし、Wikiとデータベースと言えば大昔にこんなソフトもありました。

Wikiとサイボウズ デヂエが合体したようなTuigwaa

アイディアはほぼ同じですけど、Notionの方が当然今風に洗練されてますね。

あとはPlantUMLに対応してUML書けたり、データベースをグラフとかで可視化できるともっといいけどなー。

この記事を書いた人: A-tak

A-tak.com(えいたっく どっとこむ)の管理人。
Apple野郎なおっさんでしたが、ちょっと最近のAppleには飽き気味。
A-tak.comは2002年2月から運営(前身のサイトは1999年3月から)。今年で18年目!

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