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はじめてホールで撮影してきた

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ちょっと前のことになるのですがコンサートホールではじめて動画撮影してきましたので、その感想などを書いてみます。

初めてのホールでの撮影

普段は趣味でどこかにでかけたりした様子を適当に撮って適当に繋げるようなことしかやってないのですが、先日コンサートホールで撮影してきました。

ホールは500人ぐらい入るところで、ちゃんとPAさんもいて普通にプロがコンサートやってるような場所です。

身内だけの趣味でやってる無償コンサートなのでカメラはBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kが1台のみ予備機もなし。冗長性皆無のカメラトラブルが起きればコンサート映像なのに「SOUND ONLY」になってしまうという体制です。エヴァのゼーレか。

レンズはOLYMPUS 12-100mmで最後列から演奏者を捉える形で固定しました。ピントは画面拡大して何度もあってることを確認しました。ずっとピント合ってなかったら悲しいですからね(笑)

音はプロにおまかせ

音は施設のPAさんがいい感じにやってくれました。

マイクの置き方もやっぱりいろいろあるんですね。バイオリンは上から下に向けて録ってたし、琴は下の方に音が出る部分があるみたいで、床近くから上にマイク向けてありました。

ギターボーカルのボーカル用マイクはギターより上の高さで上向きに設置されてましたね。たぶんギターの生音が入らないようにかなと思いました。ギターは全部ラインでした。リバーブもいい感じにかけてもらいました。音響良くてこれでアコギでアルペジオとか弾くとめちゃくちゃ気持ちいいです(笑)

会場に流す音だけではなくて録音もPAさんにお願いしました。

天吊りのマイクやステージ上のマイクでとった音をPAさんがその場で良い感じにミックスしてもらって録音してもらい、コンサート終了後にその場でもらえることになりました。

普通に天吊りのマイクでとっただけのミックス前の音ももらったんですが、ミックスされたものはギターが右から聞こえるようにしてあったりして、聞き比べると音が埋もれてないんですよね。流石でした。ろくにリハーサルもやってないのにすごい。

一応、カメラの横にPortacapture X8を三脚に立てて会場の音も録っておきました。

あと、これもついでなんですけど天吊りマイクの左右の音をキャノンケーブルでもらって計4チャンネルで記録しました。

6チャンネル入力あるとこういう時に余裕あって安心

あと音関係でいうと開演前のBGMをUdioというAI作曲サービスで適当に何曲か用意しました。全然違和感無いし会場でそれなりの音量で鳴らしても綺麗でしたよ。

編集

さすがBMPCC4K、1時間半程度のコンサートですがまったく停止することなく1ファイルで完結しました。映像については固定1カメだけなので前後の不要部分やステージ転換の冗長な部分を少し削るだけで編集終わりにしました。

音声は4チャンネルも残しましたけど、やっぱりPAさんがミックスしてくれたのが一番聴きやすかったので、それをメインの音声に。

ただ、せっかくなので動画を5.1chフォーマットにしてPortacapture X8の本体マイクで録った音をリアスピーカーから出すようにしました。会場の反響とかだと思うんですが空気感みたいなのはPortacapture X8のマイクで録った方に色濃く出ていて、これをリアに混ぜる事で臨場感が出ました。拍手の音とか結構いい感じに聞こえます。

あとは曲毎だったり曲紹介のアナウンスとかの音量を地道に揃えたり、低音の反響が強くて聴きづらいものはEQ入れて低音カットしたりボーカルやギターの帯域持ち上げてみたり、素人なので方法論とかまったくわからんのですが、何度も聴いて感覚的に聴きやすくなるように調整を重ねました。コンサートなんで音大事ですしね…。

ちょっと扱いが面倒だったのがPortacapture X8音声でしたね。なぜかファイルが分割されているせいで4チャンネルの入力なのにDaVinci Resolveで映像と音声同期させると10チャンネルにもなってて見通し悪い…。

今、改めて見たらファイルサイズで4GB、つまりFAT32の限界値ぐらいで強制的に分割するような仕様みたいですね。マニュアルに書いてないけど。

32bit floatの192kHzで1時間半程度録ってたから結構なサイズになってたようです。でけえな。

こんな状態でもDaVinci Resolveの音声同期機能がちゃんと正しく映像と合うようにリンクしてくれたから助かりました。

まとめと反省点など

今回、参加したメンバー全員ホールでの演奏会なんてやったことなくて段取りとかまったく分からなかったので、施設のPAや照明さんには迷惑かけてしまっていたのかなと思います。私はカメラの方にいたので、あんまり見てなかったけどリハーサルの時はかなり慌ただしくされてたそうです…。

そもそもこういうちゃんとしたホールでやるときは、きっちり時間取ってリハーサルやって、たぶん演奏者毎にいろいろセッティング決めていったりするんじゃないでしょうか。おそらく通常よりもかなり短いリハーサル時間でいろんなこと対応されていたのではないかと思われます。

あと映像的なところは1カメ固定はやっぱり退屈ですね(汗)。

本当はLUMIX GH7が発売されていれば2カメ回したいところでしたが発売されてなかったのでしょうがない。レンタルも考えたけどお金もかかりますし、自分も演奏で出演するからカメラのそばにずっといるわけにもいかなかったので仕方ないですね。中途半端にカメラ動かすよりは、まだ固定の方が良かったとは思っています。

これはまだ悪あがきしていて編集でクロップしたり擬似的にカメラパンさせたり、カメラシェイクエフェクトで手ブレっぽい感じだしてみたり、(そんなにみんな激しい動きしてないのに)フォーカス合わせるのが間に合ってないような雰囲気出すためにカメラ切り替わったタイミングで少しブラーいれてみたりしてます。あくまでわざとらしくならない範囲で(笑)

はい、そんな感じで初めての体験ばかりでなかなか楽しかったですよ。

今後こういう撮影する機会はたぶん無さそうなんですが、せっかく動画が撮れるカメラや良い音が撮れるレコーダーあるので、またフル活用出来る機会があるといいなとは思います。

あと単純に普段お目に掛かることのないコンサートの裏側を見れたのは良かった。こうやってライブとかコンサートって出来てるんだなーわかると、見る側としての見方も変わってきてより楽しめるようになりそうです。

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