万年筆という物を初めて買ってみた。
生まれてこの方三十数年、万年筆というものを触ったこともなかった。ただ、あの高級感あふれる筆記用具というイメージは気になっていて、一度は使ってみたいなと思っていたけど、高いだろうと思って手を出してませんでした。
調べてみると、確かに高い物は3万とか5万とか果ては何十万というものもあるけど、安い物は一万円以下、下手すると二千円という格安な物まであることが判明。なんだ案外、間口が広いじゃない。
普段デジタルどっぷりなワタクシですが、最近はアナログ回帰というかモレスキンノートあたりから文房具に目覚めたのもあったり、モレスキンとセットで使っているAir Penも最近は案外ノートに書き殴るまででEvernoteへの取込まではやらなかったりすることが多いので、思いきりペンを変えてしまうことにしました。
そんなわけで「Pelikan(ペリカン)社」の「M200 デモンストレーター」というのを上野のマルイ商店で買ってきました。まさかあんなガード下に万年筆売ってるところがあるとは・・・。さすが東京、カバー範囲が広いぜ。
化粧箱を空けるとペンケースとM200デモンストレーターのお出まし。
「えっ、透明?」と思いますよね。万年筆っていうと大理石っぽい柄が入っている高級感あふれる感じが普通じゃないかと。だいたい私も冒頭で高級感とか言ってるのに、なぜ格安ボールペンのようなスケルトン仕様かと。
まぁ、いきなりモロ高級そうな万年筆というのもなんか身の程知らずな感じがするし(笑)、せっかくなんで「万年筆使ってる感」があるようなものにしたかったんですね。というのも、これスケスケなのでインクを入れると・・・
こんな感じでインクが入っていくのが見える!
楽しい!(笑)
ペリカンのこのM200 デモンストレーターというモデルは吸引式という方式で万年筆の後ろをひねることで中のピストンを上下させて、ポンプのようにインクを注入できる仕組みになっています。この方式、ペリカン社の自信作のようで、元々それをデモンストレーションするために透明の万年筆を用意したのですが、それが話題を呼んでそのまま製品化したものらしいです。
こんな感じでタプタプとインクが入っているのがわかります。使っていくとこれが減って、またインクを食わせるわけですね。万年筆を飼ってる感があって愛着が湧きますね。これがこのモデルを選んだ理由なわけです。
ただ吸引式はどれもそれなりのお値段の物が多く、M200もスケルトンの安っぽいイメージながらも一万円近くします。なにげに金具は全部24Kの金製で高級感を出してるみたいですね。
ペリカン社の万年筆のクリップはペリカンのくちばしをモチーフにしているそうだ。確かに付け根の窪みはペリカンっぽい。
字には自信なし(笑)
一緒に買ってきたインクは、ただのブラックじゃ面白くないかと思ってBlue-Black(ブルーブラック)にしてみた。想像よりかなり青い。ロイヤルブルーというのもあったけど、それだともっと明るい色だったんだろうね。インクもいろんな種類が出ているので、いろいろ試してみるのも楽しそう。
こんなとがったペンで紙にひっかからないかと思ったけど、筆圧かけずにサラサラと書けるんですね。筆の感覚に近い。そして独特の滲み。味がある。
ペン先の太さを選べるんですが、自分はF(細字)にしました。最初はちょっと太いかと思いましたが、これぐらいの方がインパクトがあって面白いです。
図というとユースケースしか知らないのかというぐらい、毎回書いているユースケース(笑)
ペン先の方向が固定なので、ボールペンのように乱暴に円を描けない。でも、気になるほどではない。
A-tak先生の漫画が読めるのはA-tak.comだけ!(笑)
絵心はゼロだから説明しておきますが、一緒に買ってきたインクボトルの絵です。万年筆で書くイラストって味があっていいね−。無駄にスケッチとかしちゃいそう。
こういうボトルをデスクの上に置いておくだけでオサレですね。会社でインクボトル机においてるヤツはそういないだろうし。
モレスキンのような割といい紙つかってそうなノートでもそれなりに裏写りしますね。まぁ、あんまり気にしないですけどね。
書くことが楽しくなりますね。モレスキンノートのいい相棒になりそうです。
カメラに引き続きハマると金がなくなりそうな物に手を出してしまいました。ほどほどにしようと思います(笑)