スマホで自由に色や明るさが調整できる照明器具「Philips Hue」を買いました。
照明にはこだわる
自分は照明には結構こだわっていて、前の家でも備え付けの照明はあまり使っていませんでした。
ただ、今回、引っ越してきた先は備え付けの照明器具がレール式にくっつけるタイプのなかなかおしゃれなLED照明。
スポットライトのように指向性が高く強い光を放つので、白い壁を照らして間接照明的に使うと、おしゃれなお店のような雰囲気になる。
LEDで長寿命だし、そのまま備え付けの照明を使い続けるつもりでした。
ところが、長寿命なはずなのに一個いきなり明かりが着かなくなった。
たぶん初期不良かなんかだろうけど、これが電球だけ換えればよいかと思えば、レールの取り付け部分とソケットと電球が一体化して丸ごと取り替えなければいけないタイプだった。
ネットで同じ型のものは見つかったけど、また壊れそうだしといろいろ探して見つかったのが「Philips Hue」でした。
何に心惹かれたか
モノのインターネット (Internet of Things : IoT)的なコンセプトの照明器具というところが大きいですね。
そう、このPhilips Hueはネットワークに繋がる「電球」なのです。
たとえばこんなことができます。
- スマホでスイッチのOn/Off、明るさや色の変更
- 時間帯によって明るさや色を変える。夜寝る前になってきたら少し照明を暗くする、とか。
- ろうそくのように光を明滅させてリラックス効果を期待する
- 光で起こす目覚まし代わりにする
- スマホのGPSと連動して夜、家に着いたら自動で電気をつける、逆に外出したら自動で電気を消す
- メールが来たらランプを赤く光らせる
- 雨の日はランプを青く光らせる
- ディスコのようにリズムに合わせて派手な光をチカチカ放ちパーティー気分を盛り上げる(笑)
映画やゲームと連動して部屋の照明を変化させてくれたら面白いなぁと思うけど、今のところそういうのはないみたいですね。
あと、自分的にはこれが一番気に入ったところなのですが、Hueの制御インターフェースは公開されていて、ちょっとプログラムすれば自分でHueを制御することもできます。
たとえば、誰かがこのブログの記事をツイッターでつぶやいてくれたらランプを光らせるとか、Macで時間がかかる処理が終わったらランプでお知らせするとか、ドアホンのメール通知に連携してランプを光らせ来客を知らせるとかできそうです。
RESTというURLにパラメーターつけてアクセスするだけというお手軽なインターフェースなので、iPhoneのWorkflowというアプリだったり、SafariのブックマークでもHueを制御できるかもしれませんね。
届いたので開けてみる
楽天で買って今週末に届いたので開けてみます。箱の右にダイヤルかついていて回すと電球の色が変わります(笑)。Hueの特徴を表しているわけですね。
内側はマニュアルになっていて、さっきのダイヤルを回してセットアップの手順を読めるようになっています。なかなか面白いパッケージング。
電球のくせに格好いい。
わりと光は拡散する形状になってます。スポットライト的に使いたい場合は照明器具側をそういうタイプを選ばないといけないですね。
Hue電球を制御する白い円盤のようなものはブリッジといいます。Zigbee Light Linkという無線技術でHue電球と通信しています。Bluetoothのように設定しなくても勝手に接続されるので、良いです。
ブリッジも有線LANでネットワークに繋げるので、Wi-Fiのめんどくさい設定しなくても良いのがいいですね。
取り付け
Hueは電球なので、ソケット側は自分で用意しておく必要があります。HueのソケットはE26口金になります。日本ではあまり使われていないようなので、今までの照明器具はそのまま使えないかもしれません。
私は新宿西口のビックカメラでE26口金のスポットライトを3個買ってきました。一つ900円ぐらいです。
レールにカチャッとはめて、Hueをねじ込みます。
ブリッジに有線LANと、電源を差し込みます。アプリとリンクさせるときにブリッジのボタンを必ず押すことになるので、ある程度触りやすいところに置いておいた方がよいです。
さっそく照明オン!
壁のスイッチをオンにすると普通に電気がつきます。スマホ使わなくても、普通に照明としても使えるようになっています。
iPhoneに入れたHueアプリをまずはブリッジと接続しないといけません。Hueアプリの指示に従って、ブリッジのボタンを押すと接続完了です。
アプリにはこんな感じで色の雰囲気を表した名前が並んでいます。自分で独自にシーン(パターン)を作ることも可能です。
「くつろぐ」というシーンを選ぶとこんな感じ。電球のようなオレンジっぽい暖かな光になります。これだけでもだいぶ雰囲気が違います。
「色鉛筆」というシーン。だいぶカラフルです。
「夕焼け」。3つの電球を微妙に色味を変えてあるのが面白い。二種類の色を混ぜ合わせて複雑な色合いにするのも面白い。
「スキー」。白い雪と青い空というところですね。
「ビーチ」。Hueアプリは撮った写真を元に色を抽出してそれぞれのライトの色を指定する機能もあります。ピンクはビーチに咲く花のピンクが指定してありました。
「集中」というシーン。人は青白い光を上から浴びると昼間だと認識し活発に動きやすくなるとか。逆に足下からオレンジ色の光が差すと、太古の昔、夜にたき火の光しかなかった頃を思い出すのか、眠くなってくるとか。「頭のよくるなる照明術」を書いた人かそんな事を言っていた気がします。
「青い雨」というシーン。海の中のようなブルー。映画のグランブルーとか見るといいかも。
My Hueというサイトがあって、Hueのシーンをダウンロードできるサイトがあります。そこから拾ってきた「Movie」というシーン。一つだけほんのりと光るライトが確かに映画館っぽい。
あれ?映画館は後ろのライトが付くんだっけ?設定変えなきゃね。
色や明るさで結構気分が変わる
引っ越してから、LEDのバリバリ明るい照明の中で暮らしてましたが、夜はほんのり薄暗いぐらいの明るさで生活するのも良いですね。色温度の高い照明で部屋が照らされていると、高級ホテルで過ごしているかのような錯覚をしてしまいます。
少し暗めにしてバーのような雰囲気にするのも面白いかもしれないですね。自分のお気に入りの場所やお店の照明をイメージして、シミュレーションしてみるというのもHueの楽しみ方の一つだと思います。
色温度(色味)ってのは結構感覚に影響するようで、電球色の赤っぽい色だとなんか電球の熱が想起されて暑苦しく感じたので、さっきの「スキー」のシーンを使って青白い光で照らすと、心なしか涼しいような気分になりました。
「頭の良くなる照明術」には光がもたらす効果がいろいろ書いてあるので、一度読んでみるとHueをもっと使いこなせるようになると思います。
あと、Hueを使っている動画もあげてみました。なめらかに色が変化する様は綺麗で見所があります。
続き書きました。