私は「合わない人」だったようです。
目次
私の期待と勘違い
「SwitchBotが学習リモコンを発売する」
このニュースを見て私はかなり期待をしていました。
エアコンや照明はスマートホーム化によりアレクサを使って声で操作することが日常になっていて、それぞれのリモコンを使う事はなくなっていたのですが、テレビとAVアンプとBlu-rayプレイヤーはリモコンを残しておく必要がありました。
これらのAV機器は素早くボタンを何度も押してメニューを選んだりボリュームを変える操作を多用するので声で操作するのは無理がありますからね。
そこで今回発売されたSwitchBot学習リモコン。
これでテレビとAVアンプとBlu-rayプレイヤーが一つのリモコンになれば、邪魔にならないし素早く操作ができる…と勘違いして買ってしまったわけです。
どこが期待と違ったのか書いていきますね。
現状一部の機器しか操作できない
具体的にはテレビとエアコンと照明しか操作できません。
なので、元々の購入目的だったAVアンプやBlu-rayプレイヤーは操作できないんです。
一応、このあたりは今後のアップデートで対応が増えていくそうなんですが、今は無理ということで気をつけた方がよいでしょう。
SwitchBot製品は一通り操作できるようです。
追記 2024-09-22
この記事の初稿から4ヶ月が経過して、大分状況が変わってきています。
最近のアップデートで各種機器の対応が拡張され、私が利用しているAVアンプ Denon AVR-X1700H、Android TVでのTCL 65C745(Chromecastへの対応)が操作できるようになりました。
また、ChromecastやFirestick TVのボタン長押し操作が出来るようになったので、大抵の操作はSwitchBot学習リモコンで行えるようになりました。
うちのBlu-rayプレイヤーのパナソニックDP-UB45は対応してなかったです。他のプレイヤーはいくつか対応しているようでしたが。
機器の切り替えが面倒でリモコン持ち替えた方が早い
リモコンを一つにまとめるだけじゃなくて、サッとリモコン持ちかえるように素早く操作したいんですが、いちいちトップ画面にもどって一覧から上下キー押して機器を選ばなければいけないのでめんどくさいです。
しかも、上下の反応が微妙にトロい。これが昔のiPodのホイールのように爆速で動けばまだ大分印象は違ったのですが、動きがもっさりしてる。
昔からある学習リモコンのように使う機器を三つのボタンから選んで操作する…みたいなのが出来れば良かったんですけど、いちいち一覧から選ぶのは手間です。
Google TVは操作できない
うちのテレビは TCLのC745というGoogle TV搭載のチューナーレステレビを買ったのですが、SwitchBot学習リモコンでは操作できませんでした。
なぜなら、このテレビのリモコンは電源は赤外線なんですが、それ以外はBluetoothで通信してるようなのです。なので電源は入れられるけどメニューなどはまったく操作できず、まるで使えませんでした。
これは私の事前の調査不足ですけど、結構ガッカしましたね。
なんとか対応してくれないかなと思ってます。
追記 2024-09-22
前項の追記にも書きましたがChromecastとして追加する事で操作できるようになりました。また送信する信号をボタン毎にBluetoothか赤外線(SwitchBot Hubで学習が必要)を選べるようになっています。
うちのTCL 65C745は「OFF」ボタンを押すとテレビがディープスリープ的な状態になるようで、Switchbotリモコンから再度電源を入れることが出来なくなってしまうのですが、OFFを赤外線にすることで回避出来ました。
残念ながらそれ以外のカスタムは出来ず、例えばNetflixボタンを追加したりとかはできません。
追記2 2024-09-23
Android TVの入力切替に対応してないのでやっぱりまだ使えないですね。確かにChromecastには入力切替なんてないかも…。
カスタムも弱い
昔から「学習リモコン」を使っている人からすると、各ボタンに自由に赤外線信号を覚えさせて「ぼくが考えた最強のリモコン」を作るような使い方をイメージすると思うんですが、それもちょっとイマイチな感じになっています。
まず、赤外線信号覚えさせるにはSwitchBotハブシリーズの製品が別途必要です。他の学習リモコンのようにリモコン単体では学習させることが出来ません。
ただ、先に書いたように今はテレビとエアコンと照明しか対応してないので、ハブで赤外線を学習するときにもテレビ等を選んでおく必要があります。それ以外だとリモコンに転送できません。
液晶の下に4つボタンがあるのですが、なぜかテレビを選ぶと左三つは特定の機能に固定されて他の機能を指定出来ません。
4つ目のボタンだけがカスタム可能ではあるんですが、そのボタンを押すと独自に学習させた信号がずらっと一覧で出てきて、そこからまた操作したいボタンを選ぶという仕様になってます。めんどくさいです。
SwitchBot学習リモコンは学習リモコンユーザー向けではない
私がSwitchBot学習リモコンに感じる「これじゃない」感はこれに尽きるのではないかと思います。
「学習リモコン」を今まで使ったことあるとか、興味がある人というのはさっき書いた「ぼくが考えた最強のリモコン」を作りたいマニアックな人だと思うんです。
そこに求められるのは無骨で実用重視なデザインと機敏な反応とパソコンのショートカットのように人間側がいろいろ覚えないといけないけど慣れると爆速に操作できるようなカスタマイズ性だと思います。
ただ、SwitchBot学習リモコン使ってみると真逆と言ってもいいぐらいで、使い方はある程度お仕着せでカスタマイズ要素は少なくし誰でもわかりやすい画面、多少遅くてもめんどくさくてもシンプルな操作性という印象をうけます。
一体どんな人をターゲットにしているか?
これは小さなお子さんやお年寄りだと思います。今までスマホ使えないと扱えなかったスマートホームの裾野を広げるのが狙いでSwitchBotさんはこの学習リモコンを作ったんじゃないでしょうか。
たしかに商品ページにそんなことが書いてあるんですよね…。
SwitchBot学習リモコン | おうちの家電とSwitchBotデバイスを 一つにまとめる物理リモコン – SwitchBot (スイッチボット)
値段からすると「もっさり」は仕方ないのか?
液晶付きで6,980円ですもんね。
他の学習リモコンもこれより多少安いぐらいだし、本体のみで赤外線覚えられなかったり、多少トロいのは値段考えると仕方ないのかなという気もしています。
今後アップデートで変わっていってほしいが…
そもそも狙いがスマホで言うと「らくらくフォン」で、ハードウェアもその前提だと思うので動作については限界がありそうなんですよね。
ソフトウェアの改善で爆速に動いて、カスタマイズも自由自在になってくれたら嬉しいですけど。
個人的には、
- 液晶は白黒でもよいので爆速動作
- タッチパネルで自由にボタン配置
という割り切った仕様でも良かった。
普通の学習リモコンって、どのボタンに何の機能割り当てたかわからなくなるので、それがわかりやすくなるだけでかなり嬉しい。
それってこれか…
HUIS-100RC | AVアクセサリー | ソニー (sony.jp)
追記 2024-09-22
正直、買った当初は「使うことなさそうだから処分しようかな」という感じだったのですが、ここまで使えるようになると、再度これにリモコンまとめてしまおうかなという気持ちになってきて、今、試しにやってみてるところです。
ただ、やはりカスタマイズはあまりできないので、完全に元のリモコンをどこかにしまっておくわけにもいかず、結局テーブルには複数のリモコンが並んでる状況は解消できないです。これが解消できると、その一点だけでもオススメできるんですけどね…。
あとリモコンのスリープが持ち上げて解除される場合とされない場合があるのは、ボタンを押す回数が変わるので地味にうっとおしいところです。再生を止めるつもりでリモコン操作したらスリープが解除されるだけになったり、逆に停止したつもりが2回押してまた再生してしまったり(持ち上げてスリープ解除にならないようにした方がいいかもね…)。
手前に傾けるとことで自動スリープ解除なので、意識的に手前に傾けることになれるといいのかもですね。