この前のAmazonのセールで少し安くなっていたのでTCL社の65C745というチューナーレススマートテレビを買いました。
目次
大きいテレビが欲しかった
最近のゲームは文字が小さくて結構シンドイ。
以前はこんな記事も書きました。
今まで使っていた43型の液晶だとソファーとテレビは80cmが最適な距離なんですが、かなり近くてテーブルに足は当たるし、L字ソファーの出っ張ってる部分が当たるんですよ(そもそもL字ソファーがイマイチというのはおいといて)。
で、ゲームするときとかだけソファーを移動できるようにしたんですが、やっぱり窮屈だしソファーの後ろに変なスペース出来るし、いずれ大きめのテレビはほしいなと思っていました。
決め手はHDR1000nits対応とチューナーレス
そんな中でたまたまAmazonのセールで安売りしていたのがTCLの65C745。
ハイセンスは最近よく聞くけどTCLは知らなかったのでさっとネットで調べてみました。
TCLは中国のメーカーですがパナソニックも提携しているぐらいだし、そこまで品質に問題がありそうな情報もなかったので信用することにしました。
決め手はAmazonのセールで65インチ12万8千円という価格でHDR1000nitsに対応していることと、チューナーレスでNHKの放送料を払わなくて済むという点でした。
最近、YoutubeでHDR動画を上げている自分としては普通の350nitsぐらいのHDRはやや物足らなくなってきているのもあって、大画面のテレビで1000nitsの明るさまで出るというのが非常に興味をそそられました。
あと、チューナーがないということでテレビ放送は見れない = NHKの受信契約も解約できるというのも魅力的でした。国営放送の受信料を払わないようにしようとしてるというのは賛否いろいろ意見はあるんでしょうが、NHKの受信料というのは結構自分が毎月払ってる物の中では割と高い方なんですよね。NHKのみならず民放もほとんど見ない自分としてはハッキリ言って無駄な出費でした。最近見た民放の番組は「水星の魔女」ぐらいかも。これすら少し公開は遅れるけどアマプラでやってますしね…。
65型はやはりでかかった
さっそく届いて業者の方にテレビを設置してもらったのですが、やはりでかいですね(汗)
幅はテレビ台に載るか調べるために測っていたので144.4cmということでイメージは着いていましたが、当たり前なんですけど高さも大幅にサイズアップ。高さ89.6cmです。
テレビの後ろに飾り棚みたいなのをDIYで作って設置しているのですが、テレビが完全に覆い尽くしてしまいました。まるで後ろの板が見えません(汗)
最初の数日は圧迫感とオシャレ度ダウンにやっちまったかなーと思ってましたが、慣れるとなんてことないですね。
初のスマートテレビ
今回、Android搭載のテレビを初めて使ったんですが初期設定が長い!
最初にGoogleアカウントを設定するのはまだそんなでもなかったのですが、アプリのインストールとやらで30分はゆうに掛かりました。
アプリはいろんな動画配信サービス用のアプリですね。Netflix、Amazonプライムビデオ、Abema、Youtubeなどなど。最初アプリの起動はびっくりするぐらい遅くて使い物にならないなと思ったのですが、しばらくしたら非常に快適に動くようになりました。もしかしたら初回の起動がそうなのか、裏でAndroidが初期設定が続いていたのかもしれません。
NetflixやYoutube見てみた
今まで使ってた東芝の43Z700XにもNetflixやYoutubeを見る機能はついていたのですが、リモコンの反応が悪すぎてまったく使う気がせず、PS5のアプリを使っていました。
今回買った65C745の動作は快適で、もはや動画配信サービスのためにPS5を起動する必要はなくなりました。
もっというとPS5のNetflixアプリは見る限りDolby VisionやDolby Atmosに対応していないのですが、C745のNetflixはこのあたりもバッチリ対応しています。うちは音に関しては接続しているAVアンプから鳴らしているので、テレビのスピーカーについては未評価です。Dolby Atmosについては実はそっちもちょっと大きな買い物しているのでまた別記事で語ります。
Youtubeアプリもリモコンでサクサク動作します。
アプリによってはIDとパスワードの入力が必要になりますが、USBキーボードを繋げられるので多少入力が楽に済みました。
初期設定だとHDR映像が微妙?
せっかくのHDR1000nits対応のテレビなのでHDR映像見てみました。
まずは自分がBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kで撮ってきた映像を見てみました。1000nits活かすために輝度を100%にセット。PS5のYoutubeアプリで見ました。
うん、確かに明るい。今までのテレビよりも普段映像の色味調整に使っているPA27UCXというHDR1000対応のモニタで見るのに近い。でも、なんか色が違う。
次に再生してみたのがこれ。こちらは明らかにおかしい…。
6:13頃に高千穂渓谷の先に明るい紅葉が見えるシーンがあるんですが、紅葉のディティールが死んでる。
6:21頃の岩肌も妙に青くて気持ち悪い色。たしかにこの動画はシャドウ部分に少し青みをのせて神秘的な雰囲気を演出したりと余計な事をしているのですが、いくらなんでも青が濃すぎる。
設定変更でまともな映像に
これですが設定をいろいろ変更することで綺麗に見えるようになりました。
ただ、今から書く事はあくまで上に挙げた動画が綺麗に見えるようなった設定というだけです。コンテンツによっては結果がかわってくると思います。
まず 映像設定 > 詳細設定 > 輝度設定
の中の ローカル調光
を オフ
にしました。
「いやいや…」と思われるかもしれません。だってこれってこのテレビのウリのローカルディミングという画面の部分毎に明るさ調整して暗いところはしっかり暗くすることでコントラスト高い映像にする機能なのです。たしかにこれをオフにすることで暗く沈んでいた部分が少し灰色っぽくなりました。でも、一番目立つ明るい部分の階調がこれをオフにすることでしっかりもどってきたんです。そんなに暗い部分と隣接しているわけでもないのに明るい紅葉の部分の輝度が下がって階調もなくなる感じになるので、制御が上手くいってないんでしょうかね。
次は 動的トーンマッピング
がオフのところをバランス
に変えました。これによりまた渓谷の隙間に見える紅葉にコントラストついてくっきりした画になりました。
次は 映像設定 > 詳細設定 > 濃淡設定
にあるダイナミックカラー
をオフ
にしました。
岩肌のシーンで妙に青が濃くなって気持ち悪いのはこれが原因でした。たぶんHDRではないSDRの動画だとこれをオンにすることで、このテレビのスペックを生かした鮮やかな映像に出来てよいのかもしれませんが、HDR動画でこれをオンにすると異常に色が濃くなってしまうようです。
最初にも書きましたが、動画の内容次第でベストな設定は変わるかもしれません。ウリであるローカル調光をオフにしないといけないのは、ちょっと残念な感じですね。
上の画像のように設定項目は画面の左端に出てきて、右に設定が適用された映像がプレビュー的な感じで表示されるので、いろいろ試行錯誤はしやすくてこれは良いなと思いました。
他の4K UHDのBDとかではこれらの設定変更して試したりしていないので、今度試してみようと思います。
ちなみにスマートHDR
というモードがありますが、これはSDRの映像を良い感じに拡張してHDR的に表示してくれる機能のようです。なのでHDRコンテンツ再生している時はモード選択に出てきません。
HDR1000nits対応は伊達じゃない
次に4K UHDの「トップガン マーヴェリック」観てみました。
いや、もう最高です(笑)
1000nit出るので明るい部屋でも結構まぶしさを感じることがあって、これが「映画館」を彷彿させていいですね。65型で視界一杯に映像が広がりますし、まさに「映画」という感じです。これは感動しましたね。買って良かった。
HDMI端子は4つあるが微妙に仕様が違う
今まで使っていた液晶テレビはテレビを消すと繋がっているAVアンプの電源が切れるようになっていたのですが、C745は最初これが動きませんでした。CECというHDMIで繋がった機器を制御する機能はONにしていてもです。
いろいろ試した結果、どうもC745のARC/eARC端子にアンプを繋がないと電源連動しないようです。説明書みるとどの端子もCEC対応らしいんですけどね。
こんな感じでC745のHDMI端子は4つあるのですが、全部微妙に仕様が違うようです。
1番目のHDMIは4K 144Hzまで対応している端子で2番目は120Hz、3番目は60Hz、4番目も60HzでここだけeARC/ARCになっています。最初は一番スペックが発揮できそうな1番目にAVアンプのHDMIを挿していて、それだと電源連動できなかったというわけです。
eARCはテレビでNetflixアプリなどを起動したときに音声をアンプに送る機能なので、当たり前にAVアンプからHDMI端子はここに挿すべきなんですが、AVアンプに120HzだせるPS5やいろんな機器を繋いでいたので、ついつい1番目の所に挿してしまっていました。
120Hzなどの高いフレームレートの信号の機器をつなげる場合はアンプ通さず直接繋ぐのが定石ってことなんでしょうね。この場合、音声は光ケーブルでアンプに繋ぐことになるのかな?
これも今度試してみましょうかね。
[追記]試してみました。
Dolby Vison IQにするとフレーム補間入るのは仕様?
NetflixのDolby Vison対応しているワンピース実写版とかストレンジャー・シングスを再生するとC745は自動的にDolby Vison IQという設定に切り替わるのですが、なぜかフレーム補間が入ります。
映画は秒間24コマで撮られていて、ちょっとカクカクしたあの感じが映画独特の雰囲気を出しているのですが、コマとコマの間に仮想的にコマを増やしてヌルヌルとスムーズに動かす機能がテレビにはついてるんですね。これによりビデオカメラで撮ったような日本のドラマや報道番組のような雰囲気になります。映画みる場合はこの機能が雰囲気ぶち壊しなのでオフにすべきなのですが、なぜかこれがDolby Visonの動画を再生するとオンになってしまう。
結局、画質設定を薄暗い動画
という変な名前(笑)のモードに変えると改善します。
Dolby Visonではない動画だと映像のモードが選べて、その中に映画
というのがあるんですね。これにするとヌルヌルは解除されるのですが、Dolby Visonだとそれが選べません。Dolby Visonなんて大半は映画で使われていると思うんだけど、それだけになんでヌルヌル設定に変えられてしまうのか謎だったりします。
追記2024-09-29
いつの間にか、薄暗い動画を選ばなくてもフレーム補完がオフになるようになりました。
電源の反応がおかしいのはかなりストレス
このテレビで一番不満なのは、リモコンの電源ボタンの反応がわかりづらい & 画面が出てくるまでの時間がマチマチなこと。
電源押しても画面出てこないからもう一回押したら電源が切れて、再度電源入れ直そうにも終了に時間がかかるのか反応がなかったりかなりストレス。最近の安いテレビではこういうの見かけるけど、C745もかなりわかりづらい。
マニュアル見る限り電源がオンの時は正面のLEDが消えて、オフの時はLEDが点灯するらしいけど、点灯してからだいぶ待たないと再度電源オンを受け付けてくれない感じ。ものすごくわかりづらい。
発熱は思ったよりしない?
画面の大きさの割には思ったより発熱してない印象。秋も深まって涼しくなっているというのはあるかもしれませんが。消費電力は280W。ちょっとだけ多め?(ちなみに前使っていた43インチのZ700Xは46W)
ドット抜けあったけど自然に直りました
到着した日にドット抜けを一カ所見つけたのですが、軽く押して放置したらすっかり直りました。最初見つけたときは絶望しましたね(笑)
全般的には満足度高い
電源の反応のわかりづらさは結構イライラするのだけど、それ以外についてはこの値段でこのスペック、この大きさ、チューナーレス、そしてHDR1000nits対応ということで満足度高いです。
映像も主観的には十分な美しさだと思っているのですが、今度、i1 Proで実際どれだけの輝度が出てどれだけの色域なのか測ってみたいですね。